テレビ番組の画面が汚い。著作権絡みの邪魔で主張しすぎのウォーターマーク。個人情報保護やスポンサーへの配慮などが理由と思われる盛大なぼかし。過剰で余計な演出にしか見えない常に表示される字幕テロップ。クレーマー対策だろうが馬鹿馬鹿しくて興ざめする注意書き。編集技術が進んで簡単になったことで本当に必要なのか?と思うような画面表示が増えた。どれも元々は必要なものだったのかもしれないが、これだけ増えすぎると、制作側がスポンサーや一部のクレーマーのほうだけ向いて「ちゃんとやってます」アピールをしている、もしくは技術的に出来るからやりたいだけの自己満足、のようにも見える。全部が全部必要ないと全否定するつもりはないが、わざとらしさを減らしてもう少し画面をスッキリさせて欲しい。
特に自動車のエンブレムやペットボトルのラベルなど、ぼかしがかかっていても、それがどこのメーカーか、どの商品か簡単にわかってしまうものに加工する意味があるのだろうか? ぼかすことによって逆に悪目立ちして「何がぼかされてるのか」考えてしまうのは自分だけだろうか。スポンサーのライバル商品を隠したいのなら逆効果と考えることもできるし、映っているメーカー・商品の無断使用クレーム対策だったとしても、「あのメーカーはクレームつけるのかな?」と邪推させるしで結局ネガティブなイメージしか生まないように感じる。その不必要に邪推対象になる商品や会社などがスポンサーになる場合もあるだろう。どうせ隠すなら”視聴者に隠していることを感じさせない”ようにしないと意味がない。それとも”隠してますアピール”をどこかに向けてする必要があるということなのだろうか。
隠してますアピールで思い出すのは提供表示の時のBGVになっている映像の文字等にはいるぼかし。提供表示を読みやすくという意味で他の文字にぼかしを入れているのだろうが、結局上記のような理由で、提供表示よりもぼかしのほうに目がいってしまうという本末転倒な事態になってしまっている。