スキップしてメイン コンテンツに移動
 

動物愛護


 アメリカの老舗サーカス団が経営不振で解散するという。その要因のひとつに象に曲芸をさせるのは虐待だという動物愛護団体などの批判を受けて、動物の出演を取りやめたということもあるらしい。果たして動物に曲芸をさせることは虐待なのだろうか。動物に曲芸をさせることが全て虐待であるならば、水族館などでのイルカショーも、競馬で馬に鞭を振るうことも、極端に言えば犬にお手をさせることも、というか犬や猫を飼うことさえも虐待なんじゃないか?と個人的には思う。もちろんそのサーカス団が動物に対してどのような対応をしていたのかは細かくはわからないが、単に”動物に曲芸をさせる”だけでは虐待とは言えないのではないだろうか。


 動物愛護団体の中には人間を動物や自然と別に考えすぎる傾向があり、人間が動物を殺したり弄ぶことは例外なくいけないと考えている団体もあると感じる。確かに乱獲や自然破壊など人間の活動の影響で多くの動物が絶滅したというのは事実だと思う。しかし人間も”動物”の一種であり自然の一部である。子猫が成長の過程で昆虫や小動物を弄ぶことがあるように、人間の子供が(子供だけとは限らないが便宜上こう表現した)学ぶためならば食べる以外でも動物を利用することは絶対的に否定するべきではないと思う。

 もちろん前世紀のような自然のバランスを無視し過ぎた乱獲や自然破壊につながらないように注意することは必要だ。だが、「かわいそうに見える」というある一方からの感情を優先しすぎるのもまた偏っていると言えるのではないだろうか。

このブログの人気の投稿

話が違うじゃないか

 西麻布に Space Lab Yellow というナイトクラブがあった。 一昨日の投稿 でも触れたように、日本のダンスミュージックシーン、特にテクノやハウス界隈では、間違いなく最も重要なクラブの一つである。自分が初めて遊びに行ったクラブもこのイエローで、多分六本木/西麻布界隈に足を踏み入れたのもそれが初めてだったと思う。

マンガの中より酷い現実

 ヤングマガジンは、世界的にも人気が高く、2000年代以降確立したドリフト文化の形成に大きく寄与した頭文字Dや、湾岸ミッドナイト、シャコタンブギなど、自動車をテーマにしたマンガを多く輩出してきた。2017年からは、頭文字Dの続編とも言うべき作品・MFゴーストを連載している( MFゴースト - Wikipedia )。

読書と朗読を聞くことの違い

 「 本の内容を音声で聞かせてくれる「オーディオブック」は読書の代わりになり得るのか? 」という記事をGigazineが掲載した。Time(アメリカ版)の記事を翻訳・要約した記事で、ペンシルベニア・ブルームスバーグ大学のベス ロゴウスキさんの研究と、バージニア大学のダニエル ウィリンガムさんの研究に関する話である。記事の冒頭でも説明されているようにアメリカでは車移動が多く、運転中に本を読むことは出来ないので、書籍を朗読した音声・オーディオブックを利用する人が多くいる。これがこの話の前提になっているようだ。  記事ではそれらの研究を前提に、いくつかの側面からオーディオブックと読書の違いについて検証しているが、「 仕事や勉強のためではなく「単なる娯楽」としてオーディオブックを利用するのであれば、単に物語を楽しむだけであれば、 」という条件付きながら、「 オーディオブックと読書の間にはわずかな違いしかない 」としている。

あんたは市長になるよ

 うんざりすることがあまりにも多い時、面白い映画は気分転換のよいきっかけになる。先週はあまりにもがっかりさせられることばかりだったので、昨日は事前に食料を買い込んで家に籠って映画に浸ることにした。マンガを全巻一気読みするように バックトゥザフューチャー3作を続けて鑑賞 した。

敵より怖いバカな大将多くして船山を上る

 1912年に氷山に衝突して沈没したタイタニックはとても有名だ。これに因んだ映画だけでもかなり多くの本数が製作されている。ドキュメンタリー番組でもしばしば取り上げられる。中でも有名なのは、やはり1997年に公開された、ジェームズ キャメロン監督・レオナルド ディカプリオ主演の映画だろう。