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年末年始の自動車CM


 今年・2018年もやっと今日で1週間。三賀日が終わった頃からテレビも、特に昼間は通常営業に戻りつつある。しかし、5日まで休みという業界の人達は、実質的には6日(土)、7日(日)、8日・成人の日まで連休中で、まだまだ正月休み中なんて人もいるだろう。それが主たる理由ではなく、毎年学生らの冬休みが終わる頃まではゴールデン・プライム帯を中心に特番が多い状態は続いていたような気もするが、兎に角正月が過ぎてもまだまだ特番は多い。深夜帯でもレギュラー放送は来週からという番組は少なくなく、昨夜は、普段は木曜23:00と日曜19:00から放送しているアメトーークが、土曜の深夜にも関わらず放送されていた。
 アメトーークはテーマトーク番組で、昨夜のテーマはWRC・世界ラリー選手権だった。昨年・2017シーズンは、トヨタが18年ぶりに復帰、日本メーカーとしても2008年のスバル撤退以来の復帰だ。アメトークを放送しているテレビ朝日では、昨年・WRCの全13戦の開催に合わせて「世界の走り方」というWRC応援番組を放送していた。勿論番組のスポンサーにはトヨタがなっており、日本では現在開催がないこともあって、他のモータースポーツよりやや人気の薄いWRCへの注目を、少しでも高める目的で放送されていた番組だったように思う。昨夜のアメトーークは、「世界ラリー in アメトーーク!」と題した、今月開催が予定されている2018年シーズンの開幕戦を踏まえた事前番組的な内容で、アメトーークという人気番組の冠とテーマトークという形式を上手く利用して、WRC初心者の興味を惹こうという思惑を強く感じたし、うまく魅力を紹介していたと自分は感じた。

 
 自分は、自動車関連のテレビCMを個人的に撮り貯めている。テレビを見る際には自動車関連CMが含まれているかを常にチェックしているし、興味がない番組でもCMのチェックの為だけに録画することもしばしばある。各自動車メーカーの中で常日頃最も目にする機会が多いのは、確実にトヨタのCMだ。日産やホンダもメーカーの規模と比例し、CMでもトヨタに続くトップ3だろうが、CMを見かける頻度・CMのバリエーションとも、確実にトヨタには及ばない。
 今年の年末年始は、12月に立て続けに2台新型車をリリースしたスズキのコマーシャルをよく見かけた印象だ。それと同じような頻度でCMを目にしたのは、軽自動車・小型車が主戦場で、スズキとは直接的なライバル関係にあるダイハツだ。ダイハツは新型車ではないもののスズキの動向を意識してか、年末年始に合わせて新バージョンのCMを複数投入していた。この時期に新しいバージョンのCMを投入するのは、他のメーカーにも見られる傾向だが、その中でもダイハツは、新型車を2つも直近に発表したスズキと同程度新しいバージョンのCMを投入していた。

 この年末年始に強く感じたのは、普段最も頻繁に目にしているトヨタのCMを、年末年始殆ど見かけることがなかったということだ。全くトヨタのCMを見かけなかったわけではないが、普段より明らかに比率が減っていたし、たまに見かけてもトヨタファイナンスなどの関連会社のCMだったりで、明らかに普段とは違う状況だった。昨夜見たアメトーークは、「世界の走り方」同様トヨタがスポンサーになっており、かなり久しぶりにトヨタのCMをまとめて見た気がした。ダイハツはトヨタのグループ会社でもある。前述のように、この年末年始は普段より確実にCMを目にする機会が多かった。ダイハツのライバル・スズキがこの年末に攻勢をかけてきたことを踏まえて、トヨタがダイハツにCM枠を譲っていた可能性もありそうだ。
 1月は3月・4月の新生活に向けて、自動車の購入を検討し始める人が増える時期でもある。新生活に納車を間に合わせるには、少なくとも1か月前には注文しておく必要があるからだ。しかも企業的には3月末の期末に向けて受注を増やしたいと考える時期でもある。新生活で車が必要になる人が購入検討する車種の多くは、軽自動車か小型車だろう。スズキやダイハツは、ほぼその分野の車種しか持たないメーカーなので、この時期は他のメーカーよりもCMにも力が入る傾向が強いのかもしれない。

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