適切な指摘でも自分に都合が悪ければ片っ端から排除し、周りをYESマンの太鼓持ちばかりにしている裸の王様を船長にしていたら、その船は沈んでしまう。裸の王様とその子分の船乗り達は自分達の部屋や食事を豪華にして、それを賄う為に航行に必要な道具を次から次へと売り払ったり、壊したり捨てたりしている。やりたい放題だ。
そんな状態の船で北方の4つの島を取り戻そうとしたが、三色の大きな怪物に撃退されてしまった。怪物に「あの船長は大したことない、船も沈みかけている」と気付かれてしまったので、今まではなんとか取り返せそうだった2つの島にも近づくことができなくなってしまった。裸の王様はその怪物の言いなりだ。
西方の島はまだ辛うじて守ることが出来ている。しかしこのまま裸の王様に船長を続けさせて、その所為で船が沈みかけてしまえば、西の島も赤い竜に奪われてしまうかもしれない。
裸の王様船長は世界一大きな怪魚の言いなりなので、自分の船が沈みかけていても怪魚にエサを要求されたら断らない。「怪魚にエサを与えるのはいいことだ!」とすら思っている。 しかし実際はいいように食い物にされてしまっているだけだ。だが彼の周りには太鼓持ちしかいないので誰も咎めない。
裸の王様に船長をやらせておいたら、船や乗客はいずれこうなってしまう。船の沈没が決定的になったら、裸の王様は貯めた宝物をもって自分だけ一目散にどこかに逃げてしまうだろう。まず最初に馬鹿を見るのが乗客なのは間違いない。既に船底付近では浸水が始まっていて溺れかけている乗客もいる。そんな状態を無視していたら明日には自分が溺れてしまうだろう。
自分達の船がこうならないようにするには、一刻も早く裸の王様に船長を辞めて貰わないとならない。もう既に他の船の船長や乗客は、この船が沈みかけていること、それでも乗客が裸の王様を船長に選んでいることを知っている。「裸の王様に船長を7年もやらせているなんて、あの船の乗客は何も考えていないんだな」と思っているかもしれない。
この投稿の画像は、いらすとや の素材を加工して使用した。