緊急事態宣言が1/8にされてから昨日で10日が過ぎた。個人的な感覚であるが、今は本当に緊急事態宣言下なのか?という気分になる。街に出ても、行きかう人の量は、それ以前と比べてそれ程減っているように見えない。たまに目に入ってくるテレビも、これまでと全く変わった様子はない。
そんなことを4コマにしてみた。
緊急事態宣言だ、飲食店は営業自粛しろ、国民は外出するな、マスク着用徹底しろ、人混みを避けろ、と政府関係者が言っているとテレビのニュースは盛んに放送している。しかし、副首相や厚労大臣は予防効果の薄いと言われるアクリル板やマウスガードで会見を行い、官房長官はわざわざ壇上でマスクを外して喋り出す。テレビは生放送も、緊急事態宣言後収録したと思われる番組も相変わらずマスクナシ。対策は意味があるのかすら怪しいアクリル板だけだ。耳の不自由な人は唇の動きが見えないと発言を判別し難い、ということもあるのだろうが、今テレビ番組の殆どはデータ放送で字幕を付けているし、会見だって手話を添えて映すことを徹底すればいいだろう。
緊急事態宣言前に収録した番組なら、以前と同じでもおかしくないかと言えば、決してそんなことはないだろう。遅くとも昨年・2020年の12月から感染は明らかに拡大していた。つまりメディア、というかテレビ業界に主体性があるなら、政府の緊急事態宣言など待たずに率先してマスク着用を啓蒙してもおかしくなかった。マスクをしないとしても2020年の4-5月のように、出演者のほぼ全員をリモート出演にするという対応だってできたはずだ。
つまり、国民に各種自粛を呼び掛ける政府もメディア(テレビ)も、そもそも危機感がなく単に形式上そう言っているだけ、と言われても仕方がない。
なぜテレビ東京・WBSのような判断が、他の局・番組、そして政府関係者や閣僚にできないのか。自分達がどれ程影響力を有しているのか、振舞いが視聴者や国民にどう映るのか、を認識出来ていないとしか言いようがない。本当にテレビも政治も腐ってしまった。