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「屋外に散布したが廃棄ではない」と言い出しかねない政府

 昨年・2021年末に、年末年始に向けて一時的に生乳が供給過多に陥り、大量に廃棄せざるをえない恐れがある、という話が出てきた。2014年頃のバター不足以降、酪農業界は生産増強してきたが、新型ウイルス感染拡大で飲食店需要が落ち込み、冬休みで学校給食の需要も無くなることが重なって、そんな状態になったのだそうだ。

 大量廃棄を避けようと、業界や農水大臣が消費を呼びかけた結果、懸念された需要の落ち込みは回避できた、その結果大量廃棄も回避できたと、農水大臣が今日の会見で述べたそうだ。

年末年始の生乳大量廃棄を回避 「協力の輪が広がった」と農相:東京新聞 TOKYO Web

 並み以上の政府であれば、この程度の発表は概ね信用できるんだろうが、今の日本政府だとなかなかそうはいかない。年末年始に、現自民政権下における、GDP算出にも関わる国交省の統計が、その根拠となるデータの段階で、政府にとって都合のよい結果が得られるように改ざんされていたことが明らかになった。しかも政府もメディアも、それを改竄・不正とは表現せずに「書き換え」なんて言って矮小化している。
 更に付け加えると、前々首相の安倍は、桜を見る会問題について国会で118回以上も嘘の答弁を繰り返していたし、桜を見る会への参加者を地元事務所が支持者などを対象に集めていたことについて、「募ったが募集していない」という珍妙なことを言い、当時官房長官だった前首相の菅が、その発言について「言葉の通り」などと庇うようなことが起きている。
 そんなことを言うのは現首相の岸田も同じで、岸田は9月の自民党総裁選で所得倍増を訴えていたのに、いざ総裁/首相になると、倍増は2倍という意味ではない、という趣旨のことを言っている。厳密には、そう言ったのは彼が任命した経済産業大臣なのだが、岸田はその発言を否定していない。
 他にも武器輸出を防衛装備移転と言い換えたり、戦闘を武力衝突と言い換えたり、今の自民政権の幼稚な言葉感覚は枚挙にいとまがない。

 そんなことに鑑みれば、この「生乳の大量廃棄は避けられた」という発表も、後日、

  • 屋外に散布したが廃棄ではない

なんて言い出すのではないか?という気がしてならない。これは、その恐れが高い、という指摘ではなくて、そなことを平気でやりかねない・言いかねない、と言える根拠がある、という話である。この程度の話ですら信用ならない政府なのだ。

 そんな状況でも日本の有権者は、まだ自民政権を選んでいるのだから、おめでたいな、という印象しかないし、そんな状況には絶望感しかない。


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