米国の所謂25年ルールの影響で、1990年代以前の国産スポーツカーの価格相場が上がっている。その影響なのか、スポーツカー以外も注目されており、日本専売モデルだった車種を中心に、そして専売でないモデルの中古相場までもが上がっている。
日本には厳しい車検制度があるので、日本の中古車は他国の中古車に比べて程度がよい個体が多いとされ、以前から日本の中古車の人気は国外でも高かったのだが、この10年で日本円の価値が下がったことなどもあって、国産車に限らず日本における輸入車・外国車の中古車価格も、生産終了から20年程度経過したモデルを中心に、国外需要の対象にもなっていて、今は確実に上昇傾向にある。
とは言っても、日本の中古車市場では、国産車よりも外国車の方が新車価格に対する値落ち率が高い傾向は、昔も今も変わっていない。たとえば10年前のBMW3シリーズであれば、50万以下の個体がいくらでも見つかる。だが、10年落ちでもBMWはBMWで、そのブランドイメージは絶大だ。少しクルマに興味のある人ならば、それがどのくらい前のモデルで中古車相場はどのくらいか、なんてのは容易に推測できるものだが、クルマに興味があまりない人にとっては、10年落ちだろうがなんだろうがBMWはBMWなのだ。
つまり、200万程度の最新型のスズキ最新型軽自動車よりも、50万円もしない10年落ちのBMWの方が、ブランドイメージ的には上だ。腐っても鯛ならぬ、型遅れでもBMWなのだ。
自民党の国会議員 武井
俊輔の秘書が運転し、武井も同乗していた、武井所有のクルマが当て逃げ事件を起こした。しかもそのクルマは、車検も自賠責保険も切れていた。更に、事故を起こした当時のドライブレコーダー記録には、運転していた秘書に対して武井が「行ってしまえ」とけしかける音声が残っていたそうだ。
自民・武井衆院議員 書類送検 “無保険”“車検切れ”容疑 当て逃げされた被害者語る|TBS NEWS
しかし警察は、武井が「我々当たったという認識が全くなかったものですから」「(「行ってしまえ」は)逃げろという趣旨ではない」と説明したことから、秘書のみを当て逃げ容疑で書類送検し、武井に関しては、車検切れ自賠責保険切れの件だけで送検、当て逃げ容疑での立件をしなかった。
またTBSの記事によれば、当て逃げされた男性は、
(武井議員に)『私は関係ないんで』と言われたときは、あまりにびっくりして間があいた。とにかく謝罪は一回もないです
と言っているそうだ。武井も警察も、どう考えてもおかしい。もしこれが与党国会議員でなかったら、警察は同じ対応をするだろうか。自分には全くそうは思えない。武井には、車検切れ運行の発覚を恐れ、その為に事故を隠蔽しようとした、という動機も考えられるのだから。
武井は、数年前まで、自民党の中ではまともな方とか、自民党の中ではマシな方のように言われていた。自分のツイッタータイムラインにも、しばしば武井のツイートが流れてきていて、結構まともなことも言っていたので、(口だけかもしれないがそれでも)自民党の中ではマシな方だと自分も思っていた。だが、この数年少しずつ様子がおかしくなり、そしてこんな事件が発覚した。
腐っても鯛とは、もともと立派なものや優れた価値のあるものは、落ち目になったり悪条件のもとにおかれても、なおそのよさや品格を保つことのたとえ、である。武井の場合は逆で
腐っても鯛ならぬ、マシでも自民党
と言ったところだろうか。もともと酷い党なのだから、マシに見えても、なおその酷さは隠しきれない、のような意味だ。
腐っても鯛ならぬ、腐ってる自民党
と言ってもいいのかもしれない。腐ってる党を正さずに放置しているのだから、そこに属する者は皆総じて腐っている、のような意味だ。
トップ画像には、File:BMW E34 520i.jpg - Wikimedia Commons を使用した。