ゴールデンウィークも今日で終わり。と言っても今年のカレンダーは、厳密には飛び石で間にいくつか平日が挟まっていたので、ずっと休日モードだったわけでもない。ただそれでも、世の中の動きは普段よりも鈍く、というか普段とは違う時間の流れ方が1週間以上続いていたことに変わりはない。
今日の投稿は、その間の自分のツイートを振り返って、いくつかについて書くことにする。まずはこのツイート。
ゴールデンウィークは例年天候に恵まれることが多く、今年も多くの日が過ごしやすく外に出たくなるような陽気だった。朝晩は肌寒い日もあったが、日中、特に午後は所謂行楽日和と言えるような日が多かった。毎年この頃になると多くの人が河原やキャンプ場、BBQ場などで友人などと宴会をやるようになる。そうすると、これもまた例年のように、ゴミの問題に関するツイートも増える。で、ゴミは自分で持ち帰えれ!のようなツイートも目につくようになるのだが、それを見て思ったのがこれだった。
BBQコンロとかテントなどまでそっくりそのまま現場に置いて帰るような行為は言語道断だが、河川敷やキャンプ場・BBQ場にゴミを置いて帰るなというのは、一見正しいようにも思えるが、一方で業者や行政の怠慢ではないのか?とも思う。業者に関しては、事業ゴミの処分に費用がかかる、ということもあり、収集を行わずに持ち帰ってという対応をしていることもあるかもしれないが、そもそも行政がゴミの収集を適切に行わないのがどうなのか。BBQをやる客が集まれば、その行楽客らが周辺や道中でも相応に散財するんだろうし、中には近隣で宿泊する人たちもいるだろう。行楽客など一切来なくていい、ということなら、ゴミ収集などのサービスを充実させる必要はないかもしれないが、行楽客には来てほしいのに、ゴミは持ち帰れというのもどうか。日帰りでない場合はゴミをずっと持ち歩くことにもなる。この時期はそれが悪臭を放つことだってある。
日本はゴミ箱がないのに町がキレイ、と日本すごいの一例として取り上げられる場合も多いが、おもてなしの国のはずなのに、町中にゴミ箱がなく観光客などにゴミを持ち歩かせるのもどうなんだろうか。で、コンビニや有料道路のSAなど数少ない公共のゴミ箱にゴミが集中すると、迷惑行為だ!持ち帰れ!と言い出すのも変だ。自分には行政の怠慢としか思えない。
またBBQに関しては、この時期になると、庭でBBQをやるなんて迷惑だ!という言説も増える。臭いがどうとか声がどうとか。近隣の家が毎日、もしくは毎週末のように庭でBBQをやっているなら、たまには静かに過ごしたい、という気持ちになるのも分からなくもないが、毎日/毎週末やる家なんてほぼないだろう。そんなに臭いや音が気になって仕方がないなら自分が窓を閉めればいいだろうし、それでも気になるなら、近隣と相応の距離のある郊外に住めばよいのではないか。
迷惑をかけるな!が常に正しい話かといえばそうとも言えず、過剰に迷惑だ!と言う人、も結構いるものだ。
次は、夜中にお腹が減って冷蔵庫の中にあるものでなんとかしようと思い、ソーセージとスライスチーズが残っていたので、冷やご飯の上に縦に2つに裂いたソーセージを2本分並べてケチャップをかけて、スライスチーズを載せてオーブンで3分ほど焼いて食べた時の、このツイート。
多分、家にコッペパンか食パンがあったら、冷やご飯は使わずにホットドッグにするかピザトーストにして食べたんだろうが、それらがなかったのでご飯の上に載せて焼いた。ご飯かパンかの違いだけで、なんであんなに背徳感とジャンクフードっぽさが増すんだろうか。いや、ホットドッグやピザトーストだって充分にジャンクフード的ではあるが、たとえば家に、男友達でなく異性として意識している女性が遊びに来ていたとして、ホットドッグやピザトーストは振るまえても、同じ食材を使ったジャンクライスを出そうとは思わない。
これを考えていて、実質的にはほぼ同じようなことでも、ちょっと表現や要素が違うだけで印象が大きく異るのと似ていると思った。人間とは良くも悪くもイメージにとらわれがちだ。自分はなるべくイメージにとらわれないようにしようと思うし、かつ、他人にどんな印象を与えるかは常に意識する必要がある、とも思う。一方で、印象だけを過剰によく演出しよう、ということにはならないように、ということも心がけたい。
夜中に食えば、それがホットドッグだろうがピザトーストだろうが、ジャンクライスと同様の背徳感を覚えるべきなのだ。
最後も、他人にどんな印象を与えるか、は常に意識する必要がある、という点で言えば、2つ目と似ている。それがこのツイートだ。
どう考えても失礼だろ、というのは、その人の容姿を褒める中に、胸が大きい、が入っていたからで、初対面の人にそんなことを言えばセクハラと言われても仕方がない。もちろん胸が大きいと言われて嫌ではない人もいるだろうが、初対面の人に、いや、それなりの関係性の人であっても言われたくない、という人も確実いる。つまり、そのようなことは、たとえ率直に思ったことだとしても言うべきではない。
思ったことを率直に言うのは失礼に当たらないとは言えない、ということはセクハラに限らない。たとえば初対面の人の服が安そうだと思っても、その服安そうですね!と言う人は少ない。たとえ言った側が買い物上手だと思って肯定的な意味でそう言ったとしても、言われた側がそう捉えるとは限らないからだ。思ったとしても言わない方がいいことなんてのは他にもザラにある。
で、そのナンパした男は、自分は思ってたことを率直に言っただけなのに、キモいと言うなんてひどいな!と言うのだが、その「キモい」もナンパされた人が率直に思ったことを言っただけなのに…という話である。自分が失礼なことを言えば、失礼な言葉が返ってくるのも当然だ。この話の一番の問題点は、相手に失礼なことを言っているのに、失礼なことを言っている自覚がないことにある。だから、他人にどんな印象を与えるか、は常に意識する必要がある、ということである。
誰にだって相手がどう思うかの判断を誤ることはありえる。そして場合によっては、相手の受け取め方が異様なこともありえる。しかしそうだとしても、どんな時も率直に思ったことを言うのが正しい、ということにはならない。
トップ画像には、疑問に思う人(男)のイラスト-1 | ちょうどいいイラスト を使用した。