4月中旬以降見かける割合はかなり減ってきたものの、未だに「安倍首相は頑張っているので団結しよう、批判は止めよう」みたいなことを言ってる人がいる。
感染防止に殆ど効果がないと指摘されている小さな布マスクを、何人家族であろうと世帯にたった2枚だけ配るという、稀に見る天下の愚策を打ち出し、しかもいざ配布し始めたら汚れ等不良が多発し頓挫した政策に、466億円もの予算をかけると言っていたのに、「金と時間の無駄だ」という指摘を受けると急に「90億で収まった」と言い始め、しかも発注先は4社と言っていたが何故か3社しか公表せず、渋々4社目を公表する際に「実は5社でした」とも言い始め、更にその隠されていた4社目が登記すら怪しい、殆どの人が名前も聞いたことがないような会社だった、なんてことがあっても。
未だに「安倍首相は頑張っているので団結しよう、批判は止めよう」みたいなことを言ってる人の目玉はビー玉か、もしくは頭を振るとほおずきのようにカラカラと鳴るような脳のサイズか、或いはそう言わないと大変なことになるような弱みを誰かに握られて言わされているか、そう言うと相応の見返りが手に入るかのどれかだろう。
今日のトップ画像は、お笑い芸人・ずん 飯尾さんのネタ、現実逃避シリーズを使った風刺画である。この画像を作った理由をこの投稿では説明する。
令和2年5月4日 新型コロナウイルス感染症に関する安倍内閣総理大臣記者会見 | 令和2年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ
昨日、安倍は5/6が期限の緊急事態宣言を、5/31まで延長するとして会見を行った。もうハッキリいってこの男の顔をみるのもうんざりで、何を言おうが結局口だけなので、さっさと退場して欲しいとしか思えず、会見を見るのも嫌なのだが、しかし一方で馬鹿さ加減を指摘するには見ないわけにもいかず、イライラするのを我慢して見ていた。
この会見・発表を受けて、今日の昼のニュースでは、今日明日に休校や休業要請をどうするかが各自治体によって発表される見通しだ、と伝えている。4/30の投稿でも指摘したように、首相は5/4に延長を発表することで、「ゴールデンウイーク返上で対応に当たっている」感、「ギリギリまで検討を重ねた苦渋の決断」感を演出したかったのだろうが、このようにギリギリに発表されると、自治体、そして国民にはその発表への対応を準備する余裕がなくなる。兎に角国民よりも自分達のことが大事なのが今の政権で、5/1の投稿でも書いたように、亀よりも遅い政権である。
また、会見の中で安倍は、
5月1日から最大200万円の持続化給付金の受付を始めましたが、最も早い方で8月から入金を開始します。と述べた。恐らく見ていた誰もが「え?最も早くて8月?、それでは入金される以前に干上がってしまう」と感じた筈だ。 そのくらいあり得ない話だったし、自分のツイッタータイムラインにはその旨の投稿が複数見られた。
自分は会見をNHKでは見ていなかったが、首相が8月と言ったにも関わらず、NHKは8日という字幕を付けたらしい。つまり、NHKは事前に首相のスピーチ原稿を入手していた、ということだ。何故なら、8月でも文脈的におかしい部分はなく、NHKがリアルタイムで字幕を付けていたなら、首相の発言通り8月とするのが自然で、これを勝手に8日とするのは不正確というか、事実の歪曲とも言える行為である。最近の政府広報化したNHKを見ていると、如何にもNHK報道らしいなという感しかない。最早NHKは北朝鮮の朝鮮中央テレビや、 中国の国営放送・CCTV/中国中央電視台と大差ない、国家権力によるプロパガンダの一翼を担う放送局である。
持続化給付金「もっともはやくて8月から~」と安倍総理。言ったそばから字幕は8日とでてました。 https://t.co/hB0TYuLjRv pic.twitter.com/LrWuQRaFw2— 桜モナカ (@andrej_0407) May 4, 2020
安倍が、 もし持続化給付金に関するスケジュールをきっちりと把握し、真に「1日も早く届けたい」と思っていたとしたら、5/8を8月と間違うなんて絶対にできないし、しないはずだ。つまりこのような間違いが起こるということは、安倍は補償に関するスケジュールを正確に把握せず、口では「1日も早く、使い道が全く自由な現金をお届けしなければならないと考えている」などと言うが、実際は単に用意された原稿を読んでいるに過ぎない、ということである。
これも4/30の投稿でも指摘したことだが、安倍は国内の感染者数を、4/29の国会審議の中で聞かれたが、答えられずに「通告されていない質問だ」と言い訳した。如何にこの男が状況や対策を把握していないのか、はこれらの件から明白である。この逼迫した状況でも未だに、そんな男に対応の最高責任者を任せる国は愚民の国と言われてしまいそうである。
ゴールデンウイークは一般的には4/29から5/6までである。4/29・昭和の日は単発だの休みだが、4/30-5/1の2日間休みをとれば、5/2-3の土日と3-6の3連祝日+振替休日の6連休と合わせて9連休になる。4/25-26の週末と、4/29の間にある4/27-28の2日間、5/6と5/9-10の週末の間にある5/7-8の2日間を休みにすれば、最大16連休なのだそうだが、4/30の投稿でも書いたように、自分のような3月末から仕事がゼロに等しい人や業種、休業要請に応じている人達にとっては、外出も自粛しろというのだから有難くもなんともない話でしかない。
一般的なゴールデンウイークは4/29-5/6までと考え、4/29から今日までの首相動静を、時事通信の記事で確認してみた。
首相動静(4月29日):時事ドットコム
- 午前7時1分、公邸発。同2分、官邸着。
- 午前7時7分から同36分まで、西村明宏官房副長官。同37分から同8時10分まで、岡田直樹官房副長官。同23分、官邸発。同25分、国会着。同27分、衆院第1委員室へ。同30分、衆院予算委員会開会。
- 午前10時55分、衆院予算委散会。同56分、同室を出て、同58分、国会発。同59分、官邸着。
- 午前11時51分、官邸発。同53分、国会着。同54分、衆院議長応接室へ。正午、同室を出て、衆院本会議場へ。午後0時2分、衆院本会議開会。
- 午後0時55分、衆院本会議散会。衆院本会議場を出て、同57分、国会発。同59分、官邸着。
- 午後1時52分、官邸発。同53分、国会着。同55分、参院第1委員会室へ。同2時、参院予算委員会開会。
- 午後5時27分、参院予算委散会。同28分、同室を出て、同30分、国会発。同32分、官邸着。
- 午後5時34分、菅義偉官房長官、西村康稔経済再生担当相、西村明宏、岡田、杉田和博各官房副長官、北村滋国家安全保障局長、和泉洋人、今井尚哉両首相補佐官、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長、森健良外務審議官、藤原誠文部科学事務次官、鈴木康裕厚生労働省医務技監が入った。同41分、加藤勝信厚労相が加わった。同6時14分、加藤、菅、西村明宏、岡田、杉田、北村、和泉、今井、樽見、森、藤原、鈴木各氏が出た。同24分、西村康稔氏が出た。同25分から同43分まで、横倉義武日本医師会会長、門田守人日本医学会会長ら。同45分から同51分まで、北村国家安全保障局長。
- 午後7時41分、官邸発。
- 午後7時55分、東京・富ケ谷の私邸着。
- 午後10時現在、私邸。来客なし。
首相動静(4月30日):時事ドットコム
- 午前7時1分、東京・富ケ谷の私邸発。
- 午前7時10分、官邸着。
- 午前7時19分から同58分まで、岡田直樹官房副長官。同8時54分、官邸発。同55分、国会着。同57分、参院第1委員会室へ。同9時、参院予算委員会開会。
- 午前11時48分、参院予算委休憩。同室を出て、同50分、国会発。同52分、官邸着。
- 午後0時54分、官邸発。同56分、国会着。同57分、参院第1委員会室へ。同1時、参院予算委再開。
- 午後4時9分、参院予算委散会。同10分、同室を出て、同11分、国会発。同13分、官邸着。
- 午後4時15分から同38分まで、自民党の二階俊博幹事長、林幹雄幹事長代理。
- 午後4時50分、加藤勝信厚生労働相、菅義偉官房長官、西村康稔経済再生担当相、西村明宏、岡田、杉田和博各官房副長官、北村滋国家安全保障局長、和泉洋人、長谷川栄一、今井尚哉各首相補佐官、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長、秋葉剛男外務事務次官、藤原誠文部科学事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監が入った。同5時14分、秋葉、藤原両氏が出た。同30分、全員出た。同31分から同6時14分まで、尾身茂基本的対処方針等諮問委員会会長。西村経済再生担当相、樽見新型コロナウイルス感染症対策推進室長同席。同23分、官邸発。同25分、国会着。同26分、参院議長応接室へ。同27分、同室を出て、参院本会議場へ。同31分、参院本会議開会。同7時12分、参院本会議を途中退席し、同14分、国会発。同15分、官邸着。同16分から同21分まで、報道各社のインタビュー。
- 午後8時5分、官邸発。
- 午後8時19分、私邸着。
- 午後10時現在、私邸。来客なし。
首相動静(5月1日):時事ドットコム
- 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
- 午前8時27分、私邸発。
- 午前8時39分、官邸着。同50分から同56分まで、テレビ会議形式の閣議。同10時17分、北村滋国家安全保障局長、林肇官房副長官補、森健良外務審議官が入った。同27分、林、森両氏が出た。同30分、北村氏が出た。
- 午前10時35分、官邸発。同36分、公邸着。「第22回ユーチューブ憲法フォーラム」向けのビデオメッセージ収録。
- 午前11時5分、公邸発。同6分、官邸着。
- 午後1時30分から同2時15分まで、麻生太郎副総理兼財務相。
- 午後2時20分、北村国家安全保障局長、今井尚哉首相補佐官、外務省の秋葉剛男事務次官、金杉憲治外務審議官、塚田玉樹地球規模課題審議官、鈴木康裕厚生労働省医務技監が入った。同21分、金杉、塚田、鈴木各氏が出た。同28分、北村、今井両氏が出た。同38分、秋葉氏が出た。
- 午後3時10分から同45分まで、高鳥修一自民党総裁特別補佐。同46分から同59分まで、石川正一郎拉致問題対策本部事務局長。同4時5分から同30分まで、加藤勝信厚労相、西村康稔経済再生担当相、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長。同31分から同49分まで、加藤厚労相、菅義偉官房長官、西村経済再生担当相、西村明宏、岡田直樹、杉田和博各官房副長官、北村国家安全保障局長、和泉洋人、長谷川栄一、今井各首相補佐官、樽見新型コロナウイルス感染症対策推進室長、秋葉外務事務次官、鈴木厚労省医務技監。同50分から同5時2分まで、西村経済再生担当相。
- 午後5時13分から同22分まで、滝沢裕昭内閣情報官。
- 午後6時3分から同5分まで、報道各社のインタビュー。
- 午後6時6分から同25分まで、鈴木宗男日本維新の会参院議員。
- 午後6時26分から同35分まで、欧州連合(EU)主催の「新型コロナウイルスグローバル対応サミット」向けのビデオメッセージ収録。同7時16分、官邸発。
- 午後7時31分、私邸着。
- 午後10時現在、私邸。来客なし。
首相動静(5月2日):時事ドットコム
- 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
- 午前中は来客なく、私邸で過ごす。
- 午後3時41分、私邸発。
- 午後3時50分、官邸着。
- 午後4時4分から同25分まで、加藤勝信厚生労働相、菅義偉官房長官、西村康稔経済再生担当相、西村明宏、岡田直樹、杉田和博各官房副長官、北村滋国家安全保障局長、和泉洋人、長谷川栄一、今井尚哉各首相補佐官、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長、秋葉剛男外務事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監。同26分から同34分まで、菅官房長官、西村経済再生担当相。
- 午後5時38分、官邸発。
- 午後5時52分、私邸着。
- 午後10時現在、私邸。来客なし。
首相動静(5月3日):時事ドットコム
- 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
- 午前中は来客なく、私邸で過ごす。
- 午後3時41分、私邸発。
- 午後3時55分、官邸着。
- 午後4時3分、加藤勝信厚生労働相、菅義偉官房長官、西村明宏、岡田直樹、杉田和博各官房副長官、北村滋国家安全保障局長、和泉洋人、長谷川栄一、今井尚哉各首相補佐官、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長、秋葉剛男外務事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監が入った。同14分、西村康稔経済再生担当相が加わった。同5時6分、西村明宏、岡田、杉田、北村、和泉、長谷川、今井、樽見、秋葉、鈴木各氏が出た。同28分、全員出た。
- 午後6時11分、官邸発。
- 午後6時25分、私邸着。
- 午後10時現在、私邸。来客なし。
首相動静(5月4日):時事ドットコム
- 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
- 午前中は来客なく、私邸で過ごす。
- 午後2時3分、私邸発。
- 午後2時14分、官邸着。同3時17分から同40分まで、加藤勝信厚生労働相、菅義偉、西村明宏、岡田直樹、杉田和博正副官房長官、北村滋国家安全保障局長、和泉洋人、長谷川栄一、今井尚哉各首相補佐官、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長、秋葉剛男外務事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監。
- 午後3時57分、官邸発。同58分、自民党本部着。
- 午後4時から同29分まで、同党臨時役員会。同32分、同所発。同35分、官邸着。
- 午後4時53分から同5時8分まで、新型コロナウイルス感染症対策本部。
- 午後6時から同7時7分まで、記者会見。同15分から同35分まで、ベトナムのグエン・スアン・フック首相と電話会談。
- 午後8時19分、官邸発。同33分、私邸着。
- 午後10時現在、私邸。来客なし。
首相動静(5月5日):時事ドットコム
- 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
- 午前中は来客なく、私邸で過ごす。 午後2時1分、私邸発。
- 午後2時14分、公邸着。インターネット動画中継サイト「ニコニコ動画」とヤフーの特別番組向けのビデオメッセージ収録。
- 午後2時56分、公邸発。同58分、官邸着。同4時30分から同55分まで、イランのロウハニ大統領と電話会談。
- 午後5時7分、官邸発。
- 午後5時21分、私邸着。
安倍が、国内の感染者数を聞かれてすぐに答えられていたなら、5/8を8月と読むような致命的な間違いをしていなかったなら、彼はこの平常運行スケジュールでも状況を的確に把握する能力を持ち合わせている、という風に思えたかもしれない。しかし、現状を的確に状況や対策を把握していないのに、毎日のように昼過ぎまでゆっくり私邸でくつろいでいるのだから、トップ画像のような風刺が成立するわけだ。
「私邸で一人でも情報収集をしているかもしれないでしょ?」と擁護する者が出てきそうだが、それが結果に表れていないので疑念の目を向けている。もし私邸で一人で情報収集してあの結果なら、情報収集の仕方に問題がある。因みに、首相は国内の感染者数を答えられなかったわけだが、時事通信のサイトを見れば分かるように、いくつかのメディアは常にそれを表示しており、安倍が私邸で一人で…が事実であれば、答えられない筈がない。
馬鹿に鋏をもたせるな
とは、この期に及んで今も安倍に首相を任せている日本の有権者が、今最も意識すべき寛容表現である。トップ画像は、 ぺっこり百貨店 のトップ画像を加工して作成した。