日本で無責任と言えば植木 等だった。という話を5/9の投稿でも書いた。その投稿では、「責任は私にある」と何度も繰り返すも、一向にその責任を果たそうとしない安倍という無責任男のことを書いたのだが、そんな無責任男を7年以上も担いでいた連中も、やはり同じく無責任極まりない、というのが今日の話である。
新型コロナウイルスの感染者数が3度目の急増を迎えているのは、以下のサイトからも明らかだ。
新型コロナウイルス感染症まとめ - Yahoo! JAPAN
にも関わらず、官房長官の加藤は11/12に、現在の感染状況を日本医師会の中川会長が「第3波と考えていいのではないか」と指摘したことについて、
新型コロナ 加藤官房長官 “最大限の警戒感もって対処” | 新型コロナウイルス | NHKニュース
政府としては、これまでの感染拡大に対して、『第1波』、『第2派』という具体的な定義をしているわけではない
と述べた。この態度・姿勢を無責任と言わずして何と言おうか。付け加えておけば、この無責任な態度に関する記事に「最大限の警戒感もって対処」という見出しで伝えるNHKも、加藤同様に無責任だ。因みに共同の配信を用いた東京新聞などは「第3波定義せず、加藤官房長官 コロナ感染拡大巡り」と伝えている。
菅義偉首相、GoToキャンペーンの見直しや緊急事態宣言に否定的な見解(発言全文) | ハフポスト
緊急事態宣言(の発令)やGoToキャンペーンの見直しについては、専門家も「現時点においてそのような状況にはない」という認識を示していることは承知をしております。
首相である菅は、この期に及んで今後もまだ狂気の旅行促進政策を続ける気だ。北海道の離島・利尻島で集団感染が判明しているし、政府が行ったGotoトラベルなる旅行促進策によって、北海道全体でも感染者が再び増えている。
万が一北海道等観光地における感染者増の原因が旅行促進政策でなかったとしても、感染者が増えていることには違いないのだから、人の移動を抑制し感染防止に努めるのが政府の役割だろうに、首相は「感染拡大しているけど具体的には何もやりません。旅行促進政策も続けます」と言っている。これを無責任と言わずに何を無責任と言おうか。
GoTo、5月まで延長を 二階自民幹事長:時事ドットコム
自民党の二階俊博幹事長は12日のTBSのCS番組収録で、観光支援事業「Go To トラベル」について、「継続してくれという声や、効果が出ている。延長してしかるべきだ」と述べた。延長時期は来年5月のゴールデンウイークまでと指摘した。
自民党の幹事長である二階は、その旅行促進政策を5月まで延長するべきだと主張したそうだ。都合の悪いことからは目を背け、都合のいいことばかり強調するのは、現政権と与党自民党に顕著な傾向だが、ここまでくると狂気としか言いようがない。
彼らは未だに来年のオリンピックをやるつもりでいるようだが、果たしてそれまでに感染を収束させるつもりがあるのだろうか。甚だ疑問である。今年の3月頃に麻生が「4-5月になれば収まるから騒ぐな」という趣旨の発言をしていたが、今も同じ様な認識が政府や自民党内に蔓延しているのだろう。無責任を通り越して最早加害性すら感じる。
GoTo使うかは「皆さんの判断だ」西村経済再生相:朝日新聞デジタル
(「Go To トラベル」を利用して北海道旅行をするかは)国民のみなさんの判断だと思います。現実には感染が広がり、宿泊施設の稼働率も少し下がってきていると聞いています。
新型コロナウイルス対応担当大臣である西村がこんなことを言っている。つまり、旅行促進政策を利用して感染拡大したら、利用した人達の所為、と言っているにも等しい。経済低迷、若しくは感染拡大、そのどちらかを勝手に選べ、と言っているようにも聞こえる。その両方を防ぐ、緩和するのが政府の役割ではないだろうか。無責任極まりない。
更に、
食事伴う映画、満員可能に 12月から、会話なし条件 | 共同通信
西村康稔経済再生担当相は12日、新型コロナウイルス感染症対策分科会の終了後に記者会見し、定員の50%までに制限しているポップコーンやホットドッグなどの食事を伴う映画観賞について、十分な感染対策を講じることを条件に、12月1日から満員を認めると述べた。
とも報じられている。3-5月頃ライブハウスやクラブなどで集団感染が起きる恐れが過剰に指摘され、映画館や劇場等も営業休止を余儀なくされた。しかし今度は、感染者が再び増えている状況で満員にしろと言われる。エンターテインメント業界は政府の玩具じゃない。
こんな政府を過半数が支持するということは、日本の有権者の半数はDV配偶者などと共依存関係にある被害者のような状態なのかもしれない。
神奈川県で過去最多147人が感染 黒岩知事「感染防止の意識が薄くなっている可能性」 【ABEMA TIMES】
黒岩知事は会見で「感染防止の意識が薄くなっている可能性がある」として、改めて対策の徹底を呼びかけた。
神奈川県の黒岩知事は、県内で感染が再拡大していることに関して「(市民の)感染防止の意識が薄くなっている可能性がある」と述べたそうだが、もし本当に意識が低下しているなら、その原因は旅行促進政策などを行う政府にあるのではないか。なぜ政府の方針を明確に批判しないのか、全く理解に苦しむ。
また黒岩は、人体実験としか言えないことを横浜スタジアムで行っている。
<新型コロナ>ハマスタで観客満員の実証実験 知事「五輪へ大きな一歩」:東京新聞 TOKYO Web
そんなことをしておいて、どの口で「(市民の)感染防止の意識が薄くなっている可能性がある」などと言うのか。自分のことを棚にあげて市民に責任転嫁しているとしか言いようがない。黒岩も政府や与党関係者らと同様に無責任極まりない。
これを「ニッポン無責任時代」と呼ばずして何と呼ぼうか。他に表現のしようがない。日本人は、コロナウイルスだけでなく、政府や地方自治体とも同時に戦わないとならない状況だ。そんな国でオリンピックなど開いて、一体誰が来たがるだろうか。一部の物好きを除いて来たいと思う筈がない。