フィンランドの政治家と言えば、ハリセンボン・近藤 春菜さんと似ていることに因んだ彼女のネタ「ハロネンじゃね~よ!」で知られる、タルヤ ハロネン前大統領が有名だが、1990年代に話題になったのは、エスコ アホ首相だった。何と言ってもアホ首相という、日本語話者にはとても滑稽に聞こえる名前が話題になった理由だった。アホ氏には2000年にはハロネン氏と大統領選を争い敗れた経歴もある。
一方日本で今年・2020年9月に誕生したのがスカ首相である。いやスガ首相だ。日本学術会議任命拒否問題に関して、主張が矛盾したり話が二転三転する様子だけでもスガではなくスカだとしか思えないのだが、更に菅のスカ加減が分かる話が出てきた。
総理、怒っていますよ…官邸からNHKへの「クレーム電話」その驚きの中身(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)
国会開会の当日・10/26の夜に、NHK『ニュースウオッチ9』にスガが出演したのだが、それについて翌日、内閣広報官からNHK報道局に一本の電話がかかってきたそうで、
総理、怒っていますよ
あんなに突っ込むなんて、事前の打ち合わせと違う。どうかと思います
と、日本学術会議任命問題について何度も質問されたことへの抗議を受けたらしい。
番組の当該部分とスガの出演場面の全部は、10/28の投稿に載せてある。その投稿の最後でも批判したように、自分には、NHKのスガへの追求は生ぬるいとしか思えなかった。にも関わらず、台本通りでないやりとりをさせられたとスガが怒り、しかもそれに関する抗議の電話までした、というこの記事が事実であれば、菅は全くのスカ首相と言えるだろう。何故なら、スガは、台本がないと、台本通りでないとまともに喋れない人だと言っているも同然だからだ。
首相というのは、他国の大統領や首相らと会談することも多いが、台本がないと、台本通りでないとまともに喋れない人物にそのような職務が務まるだろうか。確かにトップレベルの階段は事前に水面下での打ち合わせが行われ、ある意味で台本通りのやりとりが行われるわけだが、アドリブを放り込む首相や大統領がいないとは絶対に言えない。そのような時に上手く対応できなければ確実になめられるわけだし、国際的な場面で相手側に「会談の内容が台本通りじゃない!と日本の首相が怒っている」なんて抗議したら、更になめられること必死である。
「他国に対してそんな馬鹿な抗議をするわけない」と言いだす人がいるかもしれない。しかし、ということは、スガは相手を見てそういうことを言うタイプの人間、つまりパワハラ気質極まりないことになる。つまるところ、どう擁護しようが擁護のしようがない程どうしようもないくらいに菅はスカだということだ。
国会中継を見れば、スガが如何に台本通り以外のやり取りができないか、と言うよりも、台本があるにもかかわらずしどろもどろのやり取りしかできないか、がよく分かるので、この馬鹿げた抗議が行われた、という話の信憑性は決して低くないと思える。
NHKだけではないが、NHKのニュースでは国会でのスガのしどろもどろさ加減が分かり難く編集された映像ばかりが流されていた。NHKの考える中立公平ってのはどんなものなのか理解に苦しむ。挙句の果て忖度している官邸に文句を言われているなら更に滑稽だ。