スキップしてメイン コンテンツに移動
 

日本語が理解出来ない閣僚/官僚たち

 前にもどこかで書いたような気がするが、父方の祖父は晩年、都合が悪くなると、耳が遠いくて聞こえないフリをするようになっていた。誰かに何かを注意されても、それが気に食わないと、聞こえないフリをしてまた同じことを繰り返す。祖父の場合はそんなに深刻なことにはならなかったが、高齢者による交通事故が増えている昨今の状況を考えると、深刻なことにもなりかねないな、と思う。


 15年くらい前のクラブ友達にオーストラリア人が数人いて、皆完璧ではないにせよ日常会話レベルでは日本語が話せていた。その中に1人、前述の祖父同様に、自分にとって都合の悪い話になると急に日本語が分からないフリをするやつがいた。それも祖父と同様に深刻なレベルではなく半分ジョークのような程度だった。
 3/17の投稿で、相手が自分にとって都合の悪いことを言おうとする場面で、「わーわーわーわー!聞こえなーい!」と無意味なことを叫んでかき消そうとしたり、耳を塞いで相手の声を聞こえないようにする表現を、マンガなどでしばしば目にすると書いたが、それも似たような話である。単に都合の悪いことから目を背ける為の方法が違うだけだ。

 これらは氷山の一角で、こんな風に、国会や会見などで、都合が悪くなると急に日本語によるコミュニケーション能力が著しく低下してしまう政治家や官僚が沢山いる。日本語でのコミュニケーションは日本における議論の大前提なので、その能力に深刻な問題がある者は、議論が出来ないと務まらない政治家や官僚としての資質に著しい問題がある。しかし現在、そのような人達が政治家や官僚どころか、首相や大臣、そして政府の顔役とも言える官房長官などをやっている。


 これの状態で日本は先進国と言えるだろうか。先進国どころか、果たしてまともな国と言えるかも怪しい。しかも問題は政治家や官僚だけに限らない。現在の政府関係者や官僚の決して少なくない部分が著しく日本語能力に欠け、最早まともなコミュニケーションが成立していない状態であることを、メディアが、特に官邸や国会記者クラブに属する所謂大手メディアが、積極的に伝えようとせず、場合によってはそれを覆い隠そうとすらしている。
 有権者も有権者で、およそ半数はそのようなことに無頓着で、深刻であるという認識が殆どない。日本語を喋るが全く話がかみ合わないような者が政治の中枢を占めているのに、だ。



 トップ画像には、mohamed HassanによるPixabayからの画像 を加工して使用した。

このブログの人気の投稿

話が違うじゃないか

 西麻布に Space Lab Yellow というナイトクラブがあった。 一昨日の投稿 でも触れたように、日本のダンスミュージックシーン、特にテクノやハウス界隈では、間違いなく最も重要なクラブの一つである。自分が初めて遊びに行ったクラブもこのイエローで、多分六本木/西麻布界隈に足を踏み入れたのもそれが初めてだったと思う。

マンガの中より酷い現実

 ヤングマガジンは、世界的にも人気が高く、2000年代以降確立したドリフト文化の形成に大きく寄与した頭文字Dや、湾岸ミッドナイト、シャコタンブギなど、自動車をテーマにしたマンガを多く輩出してきた。2017年からは、頭文字Dの続編とも言うべき作品・MFゴーストを連載している( MFゴースト - Wikipedia )。

読書と朗読を聞くことの違い

 「 本の内容を音声で聞かせてくれる「オーディオブック」は読書の代わりになり得るのか? 」という記事をGigazineが掲載した。Time(アメリカ版)の記事を翻訳・要約した記事で、ペンシルベニア・ブルームスバーグ大学のベス ロゴウスキさんの研究と、バージニア大学のダニエル ウィリンガムさんの研究に関する話である。記事の冒頭でも説明されているようにアメリカでは車移動が多く、運転中に本を読むことは出来ないので、書籍を朗読した音声・オーディオブックを利用する人が多くいる。これがこの話の前提になっているようだ。  記事ではそれらの研究を前提に、いくつかの側面からオーディオブックと読書の違いについて検証しているが、「 仕事や勉強のためではなく「単なる娯楽」としてオーディオブックを利用するのであれば、単に物語を楽しむだけであれば、 」という条件付きながら、「 オーディオブックと読書の間にはわずかな違いしかない 」としている。

あんたは市長になるよ

 うんざりすることがあまりにも多い時、面白い映画は気分転換のよいきっかけになる。先週はあまりにもがっかりさせられることばかりだったので、昨日は事前に食料を買い込んで家に籠って映画に浸ることにした。マンガを全巻一気読みするように バックトゥザフューチャー3作を続けて鑑賞 した。

敵より怖いバカな大将多くして船山を上る

 1912年に氷山に衝突して沈没したタイタニックはとても有名だ。これに因んだ映画だけでもかなり多くの本数が製作されている。ドキュメンタリー番組でもしばしば取り上げられる。中でも有名なのは、やはり1997年に公開された、ジェームズ キャメロン監督・レオナルド ディカプリオ主演の映画だろう。