スキップしてメイン コンテンツに移動
 

GW後の静かな週末に、今の状況を見つめ直す

 モータースポーツを見るのが好きで、特にテンポよく抜きつ抜かれつのあるバイクのスプリントレースが好みである。その理由から、所謂最高峰カテゴリよりも、最も接戦となる確率の高い小排気量クラスが面白いと感じる。そのクラスは若いライダーも多く、ハプニングが多いのも見る側にとっては面白さであり、大きな魅力だ。


 この週末は、バイクのスプリントロードレースの世界選手権であるMotoGPも、市販車ベースの世界選手権・WSBKも、そしてMotoGPの実質的な2部リーグ兼実質的なヨーロッパ選手権・CEVも、日本のロードレース全日本選手権も開催がない。そしてアジア選手権はまだ開幕していない。(注1)
 世界中探せば、どこかの国でその国の選手権が開催されているだろうが、自分がカバーしている範囲では、今週はバイクレースが開催されておらず、物足りなさを感じている。平年であれば、そんな週末は他に予定を組むのだが、昨年来極力、週末を家で過ごすようにしている。だから余計に物足りなさを覚えるのだろう。

 娯楽は、コロナ危機において人々を家で過ごさせるのに一役買うものだ。昨年から、現代的な音楽やお笑い等の芸能活動だけでなく、伝統芸能なども、動画等で配信を行える種類のエンターテインメント関係者は、そこに活路を見出しており、昨年から映像配信・コンテンツの充実は、これまでに類を見ない程のスピードで進んだ。他の国のことは分からないが、日本ではそのような活動に充分な支援がなされているだろうか。いや、到底そうとは言えない。だからエンターテインメント業界関係者が昨年来ずっと支援を求め続けているし、資金繰り等が悪化して無念にも廃業する者も多い。

 政府はなぜ、関係者の生活支援だけでなく、感染症対策にもなる娯楽支援に力を入れないのだろう。緊急事態だとか言って、外出を控えろと言うだけならバカでも出来る。どうやって人々を家にいさせるか、いたいと思わせるか、が殆ど重視されていないのが現状だ。それが上手く機能していない反面、直接的な対策が具体的に行われ結果が出ているのかと言えば、決してそんなことはなく、直接的な対策も間接的な対策も、どちらも殆ど行われていないと言っても過言ではない。
 その割に、コロナ危機というピンチを改憲のチャンスにしよう、なんて与党幹部が言っているし、同じ様なことを首相も言っているのだから、目も当てられない有り様とはまさにこのことだ。


 お前が、バイクレースを楽しみにしている、と言うのなら、お前はオリンピック開催に反対のブログ投稿ばかり書いているが、東京オリンピックだって楽しみにしている人は多く、開催すべきなのではないか、と言う人もいるだろう。確かに開催できるのなら開催した方がいい。しかし今の日本は、決してオリンピック開催できるような状況ではない。また日本だけでなく、他の多くの国も自国選手を参加させられるような状況ではない。
 まず、オリンピックを開催するのなら厳格な検疫と、来日する選手や関係者の徹底した行動制限か高頻度の検査が必要だ。しかし日本では、入国者に対する検疫はザルだし、国民全般に高頻度の検査も行われておらず、それがオリンピックに関してだけは出来るとは到底考えられない。特に検査については、選手だけにやろうというなら、それは国民全般を蔑ろにする行為でもある。
 また、既に感染拡大で医療リソースが逼迫した状況で、それが2か月後に劇的に改善する見通しは低く、その状況で医療関係者らをオリンピックに駆り出すのは確実に間違っている。そもそも昨年、国内の新規感染者約70人/日という状況で、今後に備えて延期を決めたのに、それと同水準ならまだしも、最近は新規感染者が3000人/日を超えており、しかもまだまだ増え続けている状況で、なぜ開催できると思っているのか。全く理解に苦しむ。しかも前述のように、日本では広く検査が行われておらず、その数字は氷山の一角である懸念も強い。

 4/18の投稿でも触れたように、7月開催予定だった、バイク耐久レース世界選手権の1戦でもある、鈴鹿8時間耐久レースは、3月の時点で11月への延期が決まった。スプリントレースのアジア選手権では、2019シーズンと比較して(2020はシーズン全体が中止)2021シーズンのカレンダーから日本開催だけが消えている。つまりそれが、他国から見た日本の評価だ。残念だが、日本選手権以外、日本では中継で見ることしかできない。だがそれは、この状況を招いた日本政府の責任であり、そして現政権を容認し続けてきた日本の有権者の自業自得だ。
 オリンピックに関してだって、昨年から1年という猶予があったのに、開催できる状況を整えられなかった政府が悪い。昨年の春、開催を強行しようと、感染者数を低く見せようとして検査抑制論に走り、その間違いを今も認められず、未だに広範で頻度の高い検査を実現出来ていないことが、日本が今の状況に陥っている元凶だろう。端的に言えば、現状把握ができない人達が、自分達の都合だけで希望的観測で情緒的な政治をやっていること、そんな政府を何年も容認してきたことが、全ての元凶だ


 トップ画像には、André Santana AndreMSによるPixabayからの画像 と、janryeによるPixabayからの画像 を使用した。


注1:投稿時勘違いで「今週はバイクレース開催なし」と書いてしまいましたが、CEVの開催がありました。お詫びして訂正します。

このブログの人気の投稿

毎日新聞・田辺佑介が書いたコピぺ記事

 今年は11月下旬なのに、まだまだ暖かいどころか暑い日がある。小春日和とは秋の終わりから冬の始めの、春?と錯覚っさせるような晴天の温かい日を指す表現だが、今年のそれは小春日和ではなく小夏日和の様相だ。それでも北の地域では既に朝夕は季節相応に冷え込むようで、そろそろ日本の冬の風物詩・こたつの季節になってきているのも事実である。

フランス人権宣言から230年、未だに続く搾取

 これは「 Karikatur Das Verhältnis Arbeiter Unternehmer 」、1896年ドイツの、 資本家が労働者を搾取する様子を描いた風刺画 である。労働者から搾り取った金を貯める容器には、Sammel becken des Kapitalismus / 資本主義の収集用盆 と書かれている。1700年代後半に英国で産業革命が起こり、それ以降労働者は低賃金/長時間労働を強いられることになる。1890年代は8時間労働制を求める動きが欧米で活発だった頃だ。因みに日本で初めて8時間労働制が導入されたのは1919年のことである( 八時間労働制 - Wikipedia )。

マンガの中より酷い現実

 ヤングマガジンは、世界的にも人気が高く、2000年代以降確立したドリフト文化の形成に大きく寄与した頭文字Dや、湾岸ミッドナイト、シャコタンブギなど、自動車をテーマにしたマンガを多く輩出してきた。2017年からは、頭文字Dの続編とも言うべき作品・MFゴーストを連載している( MFゴースト - Wikipedia )。

話が違うじゃないか

 西麻布に Space Lab Yellow というナイトクラブがあった。 一昨日の投稿 でも触れたように、日本のダンスミュージックシーン、特にテクノやハウス界隈では、間違いなく最も重要なクラブの一つである。自分が初めて遊びに行ったクラブもこのイエローで、多分六本木/西麻布界隈に足を踏み入れたのもそれが初めてだったと思う。

ミサイル発射に対する過剰反応

 9/15の朝、前回と同じ津軽海峡の上を通るルートで北朝鮮がミサイルを発射した。今回は前回よりも更に飛距離が伸びており、各メディアは方向を変えれば、以前北朝鮮が攻撃を検討していると示唆したアメリカ軍の基地があるグァムに到達すると指摘している。そして今回も前回同様に政府が一部の地域にJアラートを発令し、それを受けてテレビは大きな災害が起きた時のようなテロップ入りで番組を放送し、朝のワイドショーの時間帯だったこともありこのことで大騒ぎし、一部の新聞は前回同様号外を出していた。以前も指摘したかもしれないが大騒ぎしたところで何も変わらないのに、騒ぎすぎだとしか思えない。確かに重大な事件であることは間違いないが、政府が言うように発射の兆候を事前に察知していたなら大きな被害が出ることはないと予測できただろうし、現に誰も怪我していないし直接的な物損さえ皆無なのだから、政府・マスコミぐるみであんなに大騒ぎする必要が本当にあるのか、かなり疑問だ。