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日本の代表的な嘘つき3人+1人

 あまりにも明白で、紛れもない嘘のことを、真っ赤な嘘、という。赤には、明らかな、全くの、という意味合いがあるそうで、赤の他人、も同じ用法なのだそうだ。詳しい由来は調べていないが、赤は強い色で、とても目立つ色であることが、その由来なのかもしれない。


 昨日の投稿でも取り上げた、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言で酒類の提供停止に応じない飲食店に対し、取引金融機関から融資の打ち切りをちらつかせ、休業要請に応じない飲食店を従わせようとした新型コロナウイルス対応担当・経済再生大臣 西村の発言について、首相の菅は、

西村再生相はそうした趣旨の発言は絶対しないと思っている

と、7/9に記者質問に対して答えていた。

西村再生相はそうした趣旨の発言は絶対しない=金融機関への飲食店情報提供で菅首相 | ロイター

また、TBSが、昨日・7/12の昼頃、菅や政府分科会メンバーは、西村の発言について事前に知らなかったと報じた。

西村大臣発言、菅首相や分科会メンバー 事前に把握せず|TBS NEWS

 しかし、昨日・7/12の17時頃、衆議院議員 山尾 志桜里が次のようにツイートした。

 更に、昨日・7/10の22時頃に、共同通信、東京新聞などが次のように報じた。

酒提供停止 内閣官房が金融庁、財務、経産と事前調整 政府ぐるみで推進に批判も:東京新聞 TOKYO Web

新型コロナウイルス対策で酒類の提供停止に応じない飲食店に対し、取引金融機関から順守を働き掛けてもらう政府の方針決定を巡り、内閣官房が8日付で各府省庁に、所管する金融機関に政府方針への協力を求めるよう依頼する文書を出していたことが12日、分かった。内閣官房は、銀行などを監督する金融庁や、政府系金融機関を所管する財務、経済産業両省と事前に調整や検討をしていたと明らかにした。

 菅は自分で知らなかったと言い、山尾が、麻生は知らなかった、と言っているが、内閣官房や財務省も絡み、承認しているのに、首相や財務大臣が知らなかった、なんて話は通用しない。もし万が一、本当に知らなかったのだとしたら、それはガバナンスが効いていないことを認めることになるし、知っていたのだとしたら、少なくとも菅は嘘をついたことになる。どっちに転んでも大問題なことには違いない。

 そして今日、西村が記者会見にてこの件について問われている。

【速報】西村大臣 金融機関への要請、事務方が首相にも説明と明かす 「責任果たす」と辞任は否定:東京新聞 TOKYO Web

  • 金融機関などへの要請について、菅義偉首相も出席した関係閣僚による会合で事務方が説明していたと明らかにした。閣僚間の議論が始まる前に、感染状況などと一緒に報告
  • 菅首相は9日午前、西村氏の発言を「承知していない」と発言していたが、西村氏は「私がどういう風にいったかは承知していないと言われたと理解している」と述べた

 つまり、菅は西村の発言について知っていたのに「承知していない」と言っていたのだ。西村はかなり無理筋な説明で擁護しているが、それで納得できるのは彼らの支援者ぐらいだろう。

 更に麻生である。毎日新聞が今日、次のように報じている。

麻生財務相、飲食店への金融機関働きかけについて「放っておけ」 | 毎日新聞

 山尾の「麻生大臣にはあげていなかった(報告していなかった)」というツイートは何だったのか。山尾が伝聞をそのままツイートした可能性もあるが、山尾が麻生を暗に擁護した恐れもある。しかし、山尾にそう伝えた者が嘘を吐いた、伝えた者と山尾が一緒になって話をでっち上げた、のどちらかであることは明白だし、麻生は「放っておけ」と言ったとしているが、金融庁や財務省は一度は西村の方針を承認しており、辻褄が合わない。麻生が責任逃れの為に嘘を言っている恐れも否めない。
 なんにせよ少なくともどこかに嘘があることは明白だし、その嘘が発生している組織の最高責任者は麻生であり、責任を問われるのは当然だ。

 また、TBSが報道した、首相や分科会メンバーは事前に知らなかった、という話も明らかに嘘である。トップ画像には含めていないが、官房長官の加藤も嘘吐きと言わざるを得ない。更に言えば、検証もせず、正しくない情報である懸念も示さずに、政府の発表をただただ垂れながし、問題の矮小化に加担するTBSのようなメディアも同罪だ。


 日本の有権者はこれでもまだ自民政権を支持する?するのだとしたら、日本人の大半は、盲目・思考力ゼロ・奴隷志願者、のどれかだ。首相、副首相、官房長官、そして新型コロナウイルス対応担当大臣、更に言えば、ワクチン担当大臣の河野も、ワクチン供給に関して嘘をついていた。少なく見積っても間違いなく嘘に加担している。

こんな嘘に塗れた政府に一体何が期待できるのか。期待できないどころか、有害なだけでしかない。


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