帰省を中止することは一番簡単なこと、楽なことだ。帰省に挑戦するのが国民の役割だ。菅が「オリンピックを中止するのは一番簡単」と中止を否定したのを逆手に取り、政府が、今年の盆は帰省を控えろ、と言っていることに対して同じ様に返し、菅の主張が如何に異様かを示した風刺である。
菅氏は、自身に近い関係者を含めた人々から五輪を中止することが最善の判断だと、これまで何度も助言されたと明かした。「やめることは一番簡単なこと、楽なことだ」とした上で、「挑戦するのが政府の役割だ」と語った
同様の風刺をまとめてツイートしている人がいる。それらはどれもバカバカしく、そしてこれまで五輪強行派が如何に酷い主張をし、そしてオリンピック強行に至ったかがよく分かる。
秀逸だったので記録しておく
— 🏳️🌈饒速日🏳️🌈 (@poverty_liberty) August 3, 2021
政府「頼むからお盆の帰省は止めて下さい」
国民1「中止の考えはない。強い警戒感を持って帰省に臨む」
国民2「バブル方式で帰省する。感染拡大の恐れはないと認識している」
国民3「帰省を中止することは一番簡単なこと、楽なことだ。帰省に挑戦するのが国民の役割だ」
国民4「安心安全な帰省に向けて全力で取り組む」
— 🏳️🌈饒速日🏳️🌈 (@poverty_liberty) August 3, 2021
国民5「コロナに打ち勝った証として帰省する」
国民6「(帰省は)今更やめられないという結論になった」
国民7「『帰省するな』ではなく、『どうやったら帰省できるか』を皆さんで考えて、どうにかできるようにしてほしいと思います」
国民8「もしこの状況で帰省がなくなってしまったら、大げさに言ったら死ぬかもしれない。それくらい喪失感が大きい。それだけ命かけて帰省する為に僕だけじゃなく帰省を目指す国民はやってきている」
— 🏳️🌈饒速日🏳️🌈 (@poverty_liberty) August 3, 2021
国民9「家族に感動を与えたい。帰省はコロナ禍収束の希望の光」
国民10「我々は帰省の力を信じて今までやってきたた。別の地平から見てきた言葉をそのまま言ってもなかなか通じづらいのではないか」
— 🏳️🌈饒速日🏳️🌈 (@poverty_liberty) August 3, 2021
国民11「(帰省中止要請は)自主的な研究の成果の発表ということだと思う。そういう形で受け止めさせていただく」
国民12「言葉が過ぎる。帰省中止を決める立場にない」
国民13「帰省が感染拡大につながったエビデンスはない。中止の選択肢はない」
— 🏳️🌈饒速日🏳️🌈 (@poverty_liberty) August 3, 2021
国民14「(帰省について)政府は反発するだろうが、時間が経てば忘れるだろう」
国民15「帰省することで、緊急事態宣言下でも帰省できるということを世界に示したい」
国民16「帰省について限定的、統一的な定義は困難」
国民13「帰省が感染拡大につながったエビデンスはない。中止の選択肢はない」
— 🏳️🌈饒速日🏳️🌈 (@poverty_liberty) August 3, 2021
国民14「(帰省について)政府は反発するだろうが、時間が経てば忘れるだろう」
国民15「帰省することで、緊急事態宣言下でも帰省できるということを世界に示したい」
国民16「帰省について限定的、統一的な定義は困難」
国民17「実家を訪問するという認識。帰省するという認識ではない」
— 🏳️🌈饒速日🏳️🌈 (@poverty_liberty) August 3, 2021
いちいち説明する必要もないくらいに馬鹿げた、そして中身のない説明を繰り返してきたのが日本の首相であり、政府であり、組織委やIOCや一部の選手たちだ。厳しく言えば、こういう話の下で開催が強行された大会に参加してはしゃいでいる選手、そのお祭り騒ぎの乗るテレビを始めとしたメディア各社も本当に醜悪だ。
始まったんだから文句を言わずに楽しもう、なんて言っている人達もいたが、嘘と詭弁で塗り固められたお祭りが始まったとしても、楽しむ気になんてなるはずがない。しかも人の健康と命がかかっている嘘だったなら尚更だ。
こうやって他のことに置き換えて考えれば、自民政権やその周辺の言うことが如何にデタラメかがよく分かる。例えばJOCは、2019年9月から理事会を非公開にすると言い出した。政府の新型コロナウイルス対策を論じる会議も、そのほとんどが議事録をつくらなくてもよいことになっている。
- 「9月からJOC理事会は非公開」問題 竹田恒和前会長が辞めた理由を忘れてないか? | 文春オンライン
- 「歴史的緊急事態」指定にも関わらず…議事録作成義務なし 新型コロナ関連会議が骨抜き :東京新聞 TOKYO Web
そして昨日、官房長官の加藤は、新型コロナウイルス対応のための「政府与党連絡会議」は「党が主催した会議だ」とし、「政府において、議事録や議事概要を作成することは考えていない」と述べた。
与党主催だから議事録は作らなくていい? まったく根拠がおかしい。政府と与党の連絡会議なのだから、与党とどのようなやり取りをしたか、政府として記録を残しておくのは当然だ。これは、後々何か不都合が明るみになった際、記録はない、と言い逃れたいが為の詭弁でしかない。
これらを前述の風刺群のように、別のことに置き換えて考えてみると、その異様さが更に際立つ。
- 学校の生徒会で、部活動との予算折衝に関する会議を行い、それについて生徒会役員が、「生徒会において、各部とのやり取りを記録することは考えていない」と言ったら、顧問の先生はなんと言うだろうか。
- 学校の授業で生徒が、「自由闊達な勉学の為にノートは一切とらない」宣言したら、教員はどう指導するだろう。
- 企業の経営判断の経緯について一切記録を残さなかったら、株主はそんな経営陣を容認するだろうか。
”普通に”考えればすぐにおかしいと分かることを、平気で言ってのけ、それを平然と実行するのが自民政権とその周辺である。
今日のガースー会見で
— YOKO#五輪は中止だ中止🌈🌳💕 (@granamoryoko18) July 30, 2021
聞く価値のある質問はこれだ!
ジェーンズディフェンスウィークリー
高橋特派員
テロップつけたから見てね pic.twitter.com/mroicxEvyL
これは7/30の首相会見における記者とのやり取りだが、質問に対しての返答がまったくかみ合っていない。噛み合わない理由は、菅が意図的にはぐらかしている、若しくは質問内容を理解できていない、のどちらかだろうが、自分には両方の要素があるように見える。
はぐらかして答えないのは言語道断で、それだけで首相失格、いや政治家失格だ。政治家どころか社会人として全く通用しないと言っても過言ではない。
スガがバイト面接を受けたら…
質問内容が曖昧で把握できていないのだとしたら、菅は質問の内容について記者に説明を求めるべきだが、それをしていない。また、質問が長く一回でそれを把握できないのなら、メモを取るなどして対応すべきだ。言われたことを一度で把握できないなら、メモをとれ なんてのは、新卒新入社員が最初に言われるような、社会人の初歩の初歩だ。そんなことすらできない男が今、日本では首相になっている。
このような指摘を積極的にしないメディアもそれらと同類、同レベルと言える。つまり、今日本は、そんな低レベルな人達がのさばる国になってしまっている。