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助詞”が”と省略の使い方

 「 8人死亡の雪崩事故 引率教員が勤務の高校を捜索 」。NHKが栃木県那須町の雪崩事故に関するニュースを報道する際に使用した見出しだ。こんな見出しがNHKの、しかも報道で使われるのかと思うとかなり残念だ。このニュースは”引率教員が勤務している高校を、警察が捜索した”ことを伝えるものだが、この見出しでは”引率教員が自分の勤務校を、自ら捜索した”かのように感じられてしまう。そんなことが起こる可能性が低いことは、常識的に考えればわかることだが、事故の背景などを知らなければ後者のように勘違いする恐れが全くないとは言えない。適切に内容を伝えるならば「引率教員が勤務している高校を捜索」と”している”省略すべきではない。文字数制限に引っかかるなら「引率教員の勤務校を捜索」などとするべきだろう。

安易な全面禁止への懸念

 3/27に栃木県那須町のスキー場で起きた雪崩事故。登山講習を行っていた高校生らが巻き込まれ8人が死亡した。当然のように多くのメディアがこの件について取り上げている。事故についての捜査や検証などを報じることは必要だと思う。しかし必要以上に犠牲者の個人的な情報を取り上げる必要はあるのだろうか。ワイドショーでならまだ仕方がないとも思える。遺族の中には「悔しい」とか「責任者たちにテレビを通じて感情を訴えたい」と取材に協力する人もいるだろう。しかしシリアスな報道番組でそれをやってしまうことは、必要以上に視聴者の感情を煽り、事故を感情的に捉えてしまうという好ましいとは言えない方向へ世論を導く恐れがあり、個人的には是非考え直して欲しいと思っている。

日本と核兵器

 国連の核兵器禁止条約へ向けた会議に、核保有国の不参加を理由として、日本も参加しないとしたことが話題になっている。当初岸田外務大臣などは会議に参加し、唯一の被爆国である日本の立場を明確にしていくという態度を示していたが、一転して「核保有国と非核保有国の対立を深めかねない」などとしてこのような姿勢が表明された。一連の流れから考えると、核廃絶に消極的な態度を示しているトランプ大統領・同盟国アメリカから、この方針決定に関して何らかの関与があったのではないかという疑念を感じてしまう。この会議へはフランスやアメリカなどの核保有国が不参加を表明している。アメリカのヘイリー国連大使が会見で「議場にいる人たちは、私たちが直面している核の脅威を本当に理解しているのか」と発言し、北朝鮮による核の脅威を理由に現実的ではないと核禁止条約やその為の会議自体を批判している。この姿勢は他の会議不参加核保有国も同じようだ。

未成年とSNS

 iOS版ツイッターアプリが、3/25のアップデートされたバージョンから、17歳以上推奨の年齢制限が設定されたことが話題になっている。17歳以上推奨とした理由は、「軽度な性的表現またはヌード」「極度な成人向けまたはわいせつなテーマ」とiOSのApp Storeでは説明されている。どうやらリベンジポルノや所謂”自画撮り”の問題など、未成年が性犯罪に巻き込まれることを懸念しての制限のようだ。ちなみにこの制限は日本のみで、他の国・地域では行われていない。Appleがポルノ・暴力表現などに対して厳しい姿勢であることは有名で、理由が明確でない年齢制限をiOSアプリなどで設けるのは今回が初めてではない。今回は制限を受けたのがツイッターという超が付くほどユーザーの多いSNSの公式アプリだったことで、これほど大きな話題になっているのだろう。規制が掛かったのはiOS版アプリだけでAndroid版など他のOS向けアプリやWeb版では制限はない。iOSでもブラウザや非公式クライアントであればツイッターを使用することは可能で、iOS版の、しかも公式アプリだけに年齢制限を掛けることに意味があるのかはやや疑問だ。

テレビと有識者

 朝はほぼ毎日、東京MXの モーニングCROSS を見ている。報道的な話題を多く取り扱っているのがモーニングCROSSを選んで見ている理由だ。民放キー局朝番組のようなワイドショー的なバラエティ感が薄く、芸能情報コーナーも短い。毎日異なる3名のコメンテーターが出演し、他の番組ではあまり見かけない若手の企業家なども起用されている。その点も他局の番組よりも興味を惹かれるポイントだ。朝の番組に限らず、キー局の報道・ワイドショー系番組で見かけるコメンテーターは、どこも元政治家や報道機関の責任者などばかりだ。扱うネタが政治関連ならば、内幕に精通する彼らが多く起用されることも仕方がないとも思うのだが、「へぇー」と納得させられる一方で、結局扱うネタと同じような世界に生きている人々の話は「世間一般の常識とは少し違う」と感じさせられることも多い。ネット以前は、意地悪に表現すれば、所謂”有識者様の有り難いお話”に視聴者が疑問を持つことは少なく、それが世論の実態という認識を持つ人が多かったのだと思うが、近年は徐々にその感覚は失われつつある。

道徳教科書の検定

  NHK などが「道徳」教科書の初検定について報じた。その中で特に「国や郷土を愛する態度」などを学ぶという観点で不適切という理由で「パン屋」を「和菓子屋」に修正したという点が多くのメディアやSNS上で大きな話題になっている。 朝日新聞の記事 によれば、他にも同じように国外文化的な設定での記述を和風の設定に修正させられた点があるようだし、考え様によっては特定の家族観や国家観を押し付けられていると感じてしまうような点もある。肯定的に受け止めれば、「パン屋」が「和菓子屋」に修正された根底には、欧米化が進む日本社会で自国文化も大事にすることを目指すというような意識があるのかもしれないとも考えられるが、その意識がおかしな方向へ向いているように思えてならない。質の悪い”日本すごい”番組に100倍輪をかけたような感じだ。バラエティ番組ならつまらないから見ないで済む話だが、義務教育では全く話が変わってくる。

過度な競争が生むもの

 3/24のMXテレビ・モーニングCROSSで 新居日南恵 氏が待機児童問題について、母親たちがネガティブ競争をさせられている現状と、それが生み出す悪い影響について語っていた。行政が保育園に入れるべき家庭・児童の優先度を計るために、様々な条件を点数化している現在のシステムなどが、母親(とは限らないが便宜上こう表現した)が自分の置かれた状況の不幸度をアピールし合うような状況を作り出している側面があり、ギスギスした状態をある意味では煽っていると話していた。