スキップしてメイン コンテンツに移動
 

自民党は「みんなはどんな世の中にしたい?」を聞いてくれるのか その2


自民党は「みんなはどんな世の中にしたい?」を聞いてくれるのか」というテーマの投稿を6/12に書いた。
というキャンペーンをViViが催したので、果たして #自民党2019 というハッシュタグを付けてツイートすると自民党は「みんなはどんな世の中にしたい?」という、有権者・又は市民の声に耳を傾け、それに沿った政策の立案・実行に尽力してくれるのだろうか?という内容の投稿だった。
 その疑問に関する自分の結論は
 #自民党2019 というハッシュタグを付けてツイートしたところで、自民党は「みんなはどんな世の中にしたい?」という、有権者・又は市民の声に耳を傾け、それに沿った政策の立案・実行に尽力してくれるとは到底思えない
なのだが、なぜその結論に至ったのかについてはそちらで確認して欲しい。そして昨日更に、その結論の裏付けがもう一つ増えた。


 ツイッターのタイムラインに、自分がフォローしている誰かがコメント付きでリツイートしている元ツイートが「このツイートは表示できません」になっていた。「このツイートは表示できません」が表示される理由はいくつかある。
  • ツイートしたアカウントがクローズド状態・所謂鍵垢
  • ツイートしたアカウントが凍結されている
  • コメント付きリツイートした人が、引用元のアカウントにブロックされている
  • 引用元のアカウントがそのコメント付きリツイートを見ている人をブロックしている
等がその理由として考えられる。3つ目の場合は、URLをクリックすれば引用されているツイートの内容を閲覧できるので、どの理由なのかの確認、引用されたツイ―トがどんな内容かの確認の為にとりあえずクリックしてみると、そのアカウントは外務大臣の河野 太郎氏で自分はブロックされていた。



因みに当該ツイ―トとは

だった。6/21のツイート、

は誰かのリツイートでタイムラインに流れてきたので、恐らくブロックされたてだったのだろう。


 結論を先に言えば、有権者のアカウントをブロックする大臣は、自民党所属の政治家なのだが、そんな人が大臣を務める政府や彼の所属する政党が、果たして「みんなはどんな世の中にしたい?」という、有権者・又は市民の声に耳を傾けてくれると思うか?という話である。但し、この話の合理性を補強する為にはいくつか説明を加える必要がある。

 個人的には、政治家やテレビや出版物で持論を展開するような者が、受け手のSNSアカウントをブロックするのは好ましいとは思えない。自分達は一方通行のメディアで情報を発信するのに、その反論は受け付けないという態度では、主張の説得力が著しく低下すると考えるからだ。そんな持論を持っているので自分はSNSで基本的にアカウントをブロックすることはない。ただスパムメッセージを機械的に頻発に送り付けてくるようなアカウントは別だ。
 しかし、例えばあまりにも極端な誹謗中傷を受けた場合などは、その種のアカウントであっても対象をブロックするのも、緊急避難的な意味では仕方ないようにも思う。自分が何か彼に対して常軌を逸した主張をした覚えはないが、いじめやパワハラ等に関する報道を見ていると「加害側が覚えていない」ということはよくあることなので、 一応確認することにした。自分のアカウントはブロックされているので家族のアカウントを利用して調べてみることにして、まず「@74120_731241 @konotarogomame」で、河野氏に直接リプライしているかどうかを検索したが、結果は「結果なし」だった。次に「@74120_731241 河野」で、河野 太郎氏に関する自分のツイートを検索してみると、幾つか結果が出てきた。恐らく彼のアカウントブロックされたのはこの数日なので、ブロックされた直接的な理由は直近のツイートであると推測する。
 最も最近のツイートは、
だった。もしかしたら以前のツイートのどれかに、このタイミングで彼(若しくはアカウントの共同管理者)が気付き、それを不快に感じてブロックされたのかもしれないが、6/11のこのツイートも、明らかな誹謗中傷と言える内容ではないし、それ以前にも河野氏への批判や皮肉に関するツイートはいくつかあるが、誹謗中傷と呼べる内容のツイートは見当たらない。
 個人的にはそれが「好ましいSNSの利用法」とは思わないが、彼が単なる一般人であれば、批判や皮肉が気に食わないという理由で、そのようなツイートをするアカウントをブロックすることも、SNS利用法はそれぞれの自由だろうから、そのような基準で他のアカウントをブロックするのもアリなのだろうが、彼は政治家で国会議員、しかも現在は大臣という立場であり、国民の声に耳を傾けるのはその役割の一つだろう。なので、明らかに誹謗中傷をしたわけでも、同じ内容の投稿やメッセージを延々と送り付けるようなスパム行為・ネットストーカー的な行為をしたわけでもないアカウントをブロックするのは、政治家・国会議員・大臣のSNSの利用法として妥当性に欠けていると考える。
 アメリカでは実際に、
 トランプ氏をはじめ複数の政府高官がツイッターで、自分たちを批判する人に対してブロック機能を使い、自分たちのアカウントが見られないようにしていることについて、大統領がツイッターで利用者の政治信条を理由にブロックするのは、言論の自由の侵害にあたり違憲
とする判断を、ニューヨーク連邦地裁が2018年5/23に示している(BBC「トランプ米大統領はツイッターでブロック禁止=ニューヨーク連邦地裁」)。以前から「河野氏にいつの間にかブロックされている」という人の話をしばしば耳にしてきたが、自分はどこかで「バカ」とか「クソ」等の暴言を、言わないだけで吐いたんじゃないの?と思っていたが、どうやらそうではなかったようだ。勿論、彼にブロックされている者の中にはそういう人もいるのだろうが、全員が全員そうではなく、批判的なツイ―トをしたらブロックされるというのはあながち間違いでもなさそうだ。


 前段で引用した自分のツイートにもリンクのある6/11の投稿でも書いたように、BuzzFeed Japanは6/8に「外務省の問題点をTwitterで指摘したら、河野大臣から反応が…? ある女性に起きた「驚き」のできごと」という記事も掲載し、ある女性がパスポートの「旧姓併記」に関する外務省の対応の不足を指摘したツイートしたところ、河野外務大臣がそれについて「対応を指示しました」とコメント付きリツイートしたことを紹介している。自分は前述のようにこの件を、決して手放しで称賛できるような話ではない、と捉えているのだが、一部では「対応が素早い」等の称賛する声も聞こえる。
 しかし自分のように、批判や皮肉を言うと彼にブロックされるなら、彼に声を届けられるのは彼を批判しない有権者だけということになるだろうし、彼は批判を聞き入れない大臣ということにもなりそうだ。つまり、やはり彼の「対応を指示しました」を手放しで称賛するわけにはいかないという自分の見解は間違っていないという事だろう。

 そして、そのような姿勢の大臣がいる政府、彼を適材適所だとする首相も似たような姿勢なのだろうし、その首相や大臣、政府を基本的に支持・擁護する政党も、

 ハッシュタグを付けてツイートしたところで、「みんなはどんな世の中にしたい?」という、有権者・又は市民の声に耳を傾け、それに沿った政策の立案・実行に尽力してくれるとは到底思えない
彼らは結局、選挙前だからということもあって「有権者の声を聞くよ」というスタンスを示しただけであって、「有権者の声を募って聞くとは言ったが、聞いてその後具体的にどうするとは言ってない(ので自分達の都合に合わなければ無視する)」というのが本心だと思えてならない。
 河野氏が自分をブロックしたのも、批判的なツイ―トをする者が自分や所属政党に投票する筈がないから、ぞんざいに扱っても大きな影響はないということなのかもしれない。つまり彼や、彼の行為を疑問視しない自民党は、自分達の支持者にしか興味がないということなのだろう。それは首相が自分に批判的な人の事を「こんな人たち」としたことにも如実に現れている。彼らが「お友達内閣」と揶揄されてしまう所以はそんなところにもあるのだろう。

このブログの人気の投稿

話が違うじゃないか

 西麻布に Space Lab Yellow というナイトクラブがあった。 一昨日の投稿 でも触れたように、日本のダンスミュージックシーン、特にテクノやハウス界隈では、間違いなく最も重要なクラブの一つである。自分が初めて遊びに行ったクラブもこのイエローで、多分六本木/西麻布界隈に足を踏み入れたのもそれが初めてだったと思う。

マンガの中より酷い現実

 ヤングマガジンは、世界的にも人気が高く、2000年代以降確立したドリフト文化の形成に大きく寄与した頭文字Dや、湾岸ミッドナイト、シャコタンブギなど、自動車をテーマにしたマンガを多く輩出してきた。2017年からは、頭文字Dの続編とも言うべき作品・MFゴーストを連載している( MFゴースト - Wikipedia )。

読書と朗読を聞くことの違い

 「 本の内容を音声で聞かせてくれる「オーディオブック」は読書の代わりになり得るのか? 」という記事をGigazineが掲載した。Time(アメリカ版)の記事を翻訳・要約した記事で、ペンシルベニア・ブルームスバーグ大学のベス ロゴウスキさんの研究と、バージニア大学のダニエル ウィリンガムさんの研究に関する話である。記事の冒頭でも説明されているようにアメリカでは車移動が多く、運転中に本を読むことは出来ないので、書籍を朗読した音声・オーディオブックを利用する人が多くいる。これがこの話の前提になっているようだ。  記事ではそれらの研究を前提に、いくつかの側面からオーディオブックと読書の違いについて検証しているが、「 仕事や勉強のためではなく「単なる娯楽」としてオーディオブックを利用するのであれば、単に物語を楽しむだけであれば、 」という条件付きながら、「 オーディオブックと読書の間にはわずかな違いしかない 」としている。

あんたは市長になるよ

 うんざりすることがあまりにも多い時、面白い映画は気分転換のよいきっかけになる。先週はあまりにもがっかりさせられることばかりだったので、昨日は事前に食料を買い込んで家に籠って映画に浸ることにした。マンガを全巻一気読みするように バックトゥザフューチャー3作を続けて鑑賞 した。

敵より怖いバカな大将多くして船山を上る

 1912年に氷山に衝突して沈没したタイタニックはとても有名だ。これに因んだ映画だけでもかなり多くの本数が製作されている。ドキュメンタリー番組でもしばしば取り上げられる。中でも有名なのは、やはり1997年に公開された、ジェームズ キャメロン監督・レオナルド ディカプリオ主演の映画だろう。