Brain Dead とは、読んで字のごとく脳死を意味する。トップ画像に用いたのは、ロサンゼルスを拠点に活動するサブカルチャー系アート集団/ブランドのシンボルだ。メンバーにはDJなどもおり、視覚的なアートだけでなく音楽的活動もしている。複数のファッション/スポーツブランドとコラボレーションしたり、独自のファッションアイテムも展開するなど、ファッションブランドとしての側面も持っている。
https://wearebraindead.com/
昨日の投稿では、もう既に世界的に汚点を残しているにもかかわらず、未だに日本の政治家がオリンピック組織委会長の女性蔑視発言に関する妥当な認識を出来ていないことについて書いた。だが、更に批判すべき/記録しておくべきことを公然と言い放つ愚かな政治家が後を絶たない。
この投稿で取り上げるのは、文科大臣・萩生田の昨日・2/9の会見での発言についてだ。
「最も反省で逆にあの態度」 萩生田文科相、森氏を擁護:時事ドットコム
(組織委会長・森が女性蔑視発言をめぐる会見でいら立ちを見せたとの批判について)『反省していないのではないか』という識者の意見もあるが、森氏の性格というか、今までの振る舞いで、最も反省しているときに逆にあのような態度を取るのではないか
もう「苦しい擁護」とかそのようなレベルを通り越して、一体何を言っているのか分からない、というレベルである。もし萩生田がこれを本気で言っているのだとしたら、萩生田の脳は既に死んでいると言っても過言ではないのではないか。Brain Dead に投稿の冒頭で触れたのはそんな風に感じたからだ。
萩生田は、
不適切な発言だったが、謝罪、撤回し、反省している。オリンピックをどうしたら成功に導くことができるのか、皆で知恵を出すべきだ
とも述べているが、「男女平等の原則の完全実施を目指す」というオリンピック憲章に反する発言をする男が組織委会長の座に居座って、どうやってオリジナルを成功に導けると言うのだろう。萩生田は超絶ウルトラCの理解し難い擁護を繰り広げたが、2/5の投稿で書いたように、森が当該発言を一切反省していないことは明々白々で、更に昨日の投稿にも書いたように、これまでにも性差別発言を繰り返してきたことを考えれば、森が考えを改める可能性は著しく低く、森をオリンピックから排除することが、オリンピックを成功させる最低条件だろう。
付け加えれば、萩生田を始めとして、東京オリンピックの関係者や政府や与党関係者が強引で理のない森擁護を続ける限り、それは日本は性差別への感度が著しく低いということを露呈し続けることになる。そんな国には「男女平等の原則の完全実施を目指す」オリンピックを開催する資格はないと、自ら世界に向けて発信しているも同然である。
更に輪をかけるように残念なのはIOC:国際オリンピック委員会で、昨日
森会長発言「完全に不適切」 IOC:時事ドットコム
(森よる女性蔑視発言は)完全に不適切。IOCの取り組みや(五輪改革案の)アジェンダ2020と矛盾している
という声明を出したものの、相変わらず森の進退に関する言及はないし、2/4には、
森会長は本日、発言を謝罪した。これをもってIOCは問題が終わったと考えている
という声明を出している(IOCは問題視せず 森会長発言:時事ドットコム)。
IOCはオリンピックを主催する団体であり、オリンピックに参加する各種国際スポーツ団体を統括する組織でもある。そんなIOCやJOCや組織委、そして日本政府が関与して行われる東京オリンピックに一体なんの魅力があるのか。いや、東京大会に限らず、オリンピック全般に誰が魅力を感じるのか。オリンピックのブランドはもう既に地に堕ちたし、2020東京大会はオリンピックブランドを直接的に地に堕とした大会として記憶されることだろう。
この投稿で脳死しているのではないか?と苦言を呈した萩生田のみならず、IOCやJOC、組織委、そして日本政府関係者も軒並み脳死状態に陥ってしまっているのではないだろうか。