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北朝鮮対策について思うこと


 5/14の朝、また北朝鮮のミサイルが日本海へ向けて発射された。当然のように日本政府も「容認することは出来ない、断固として抗議する」という趣旨の声明を出している。一体この状況はいつまで続くのか、果たして平和的な解決は可能なのかなど、自分には全く想像がつかない。岸田外相が数日前に北朝鮮との交渉・関係について「対話の為の対話では意味がない」というような発言をしていた。自分には”平和的外向では埒が明かないので、その他の手段(武力行使や威嚇)も検討しなければならない”と言っているように聞こえた。それは日本では憲法により制限されているし、果たしてその解釈が適当かどうかは分からないが、北朝鮮が再び核実験を行うことを示唆したことに対して、トランプ大統領が武力行使も辞さないというような威嚇をしても状況は大して変わっていない。北朝鮮は核実験を踏みとどまってはいるが、その理由については、中国が「核実験を強行すれば中朝国境を封鎖する」と忠告したからだという報道もある。結局武力の行使をチラつかせるよりも、経済的な警告の方が有効であるとも思える。こうしたことを総合して考えると、自分には武力による威嚇を強めることの結末は戦争しかないと思える。


 また、今回のミサイル発射の際も日本政府が運用しているという警報システム・Jアラートで警報が鳴らされることはなかった。菅官房長官は「ミサイルは日本へ到達しないと判断したので、今回は警報を鳴らさなかった」という見解を示したが、これまで北朝鮮のミサイル発射について、米韓軍からの情報の方が政府発表より先だったことなどを考えると、本当に”鳴らさなかった”のか、本当は探知が間に合わず”鳴らせなかった”のに鳴らさなかったと言っているのか、どちらが真実なのかは判断しづらい。自分が政府発表に対して懐疑的になってしまう理由には、閣僚の失言の連発や、防衛相の南スーダン日報問題や森友学園との関係性に関する虚偽答弁とも思える複数の発言、首相の「アンダーコントロール」「新しい判断」などの過去の発言がある。政府が嘘をつくのは現政権に限った話でないことは理解しているが、それでも過去70年間の前例を無視し、強引な解釈変更という手法で集団的自衛権を容認した、憲法を無視しているとも感じられる政権の印象はすこぶる悪い。

 現政権に限った話ではないが、彼らが発する声明・見解の信憑性を疑われることがないように、出来るだけ正面から正々堂々とした態度で物事を語るように心がけて欲しい。

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