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10月, 2017の投稿を表示しています
 

与党の質疑時間配分変更検討について

 自民党が総選挙での圧勝を背景に国会での質問時間の配分について、これまで野党側に多く割り振られていた配分を見直すことを検討している、と複数の報道機関が伝えている。これまでの割り振りや自民党が検討している新たな割り振りについては、与野党・報道機関によって認識に差があるが、いくつかの報道から判断すると、麻生政権までは概ね与党4:野党6だった割り振りを、民主党政権時代に野党だった自公側の要求により与党2:野党8の配分になり、その後は概ねその配分で運営されていたが、今後の配分について与党側が獲得議席数を理由に野党側の配分を減らす検討をしているというのが現状のようだ。この件が最初に明るみになった際は、自民党が与党8:野党2という配分を検討、などという記事も見かけたが、その後は検討されている具体的な配分については続報がほぼない。一部では明日召集される特別国会の会期延長を野党側が求めているのに対して、与党側がその引き換えに質問時間についての配分変更を要求しているという報道もある。

モーニングCROSSのミス

 大阪府の高校による生徒への黒髪強要疑惑については 先日も触れた が、この件に関連してBuzzFeed Japanは大阪府の高校に黒髪を強要されたというを訴えを起こした生徒とは別に、同じような経験をしたという、 アメリカ人祖父を持つ所謂クォーターの現役女子高生に対して取材を行った記事 を、元の件が一斉に報じられたその翌日10/28に掲載した。そして更に翌29日にも、また 関連記事 を掲載したのだが、それは、保守速報という所謂”まとめサイト”がBuzzFeed Japanが28日の記事で掲載した女子高生の画像を、高校を訴えた生徒と混同したという内容だった。指摘された保守速報の記事では女子高生らに批判的なコメントが並べられている。

目が細いのは恥ずかしいこと?

 MLB・ワールドシリーズ第3戦でドジャースのダルビッシュ選手が登板した。対戦相手はアストロズ。アストロズには横浜でプレーしていたこともあるグリエル選手が所属し、5番でスタメン出場していた。試合ではそのグリエル選手がダルビッシュ選手から先制ホームランを打ったが、その際に彼が両目尻を引っ張るしぐさをした為これが話題になっている。  両目尻を引っ張るジェスチャーは目が細いことが特徴の一つであるアジア人、主に東アジア人を揶揄するしぐさという認識が一部にある。そしてこの件に限らず、スポーツ選手など露出の多い立場の、特に欧米人がこのしぐさを行って問題視されるという案件はしばしば話題に上がる。自分は今回の件を ハフポストの記事 で知ったが、その記事も差別を懸念するような論調で書かれているし、記事によればダルビッシュ投手も「 彼のジェスチャーは失礼にあたる。彼は間違いを犯した。彼はここから学ぶでしょう。私たちはみな人間だ 」とコメントしたそうだ。

不必要な校則、不適切な指導

 校則を理由に茶色い髪を黒く染めるように教員から何度も指導された大阪府立高の女子高生が、精神的な苦痛を受けたとして大阪府を相手に訴訟を起こしたことを複数のメディアが報じている。 朝日新聞の記事 によると、母親が入学時に女子高生の髪が茶色いのは生まれつきだと学校側に説明したにもかかわらず髪染めをするようにという指導が行われ、生徒は仕方なく応じていたが色が戻る度に染め直させられ、2年生の時には髪の色を理由に授業への出席を禁じられ、修学旅行への参加も認められず、その後不登校になっているそうだ。しかも教員らは 生来的に金髪の外国人留学生でも、規則では黒染めさせることになる などと述べていたそうだ。この発言が事実なら、時代錯誤も甚だしく、教育の一環だったなんて言い訳は一切通用しないように自分は考える。

大人の言葉遣い・振舞いは子どもに…

 ツイッターなどSNSで暴言・罵倒・過剰すぎる嫌味などネガティブな主張をよく目にする。議論をする上で、意見が異なる人の主張を批判することは全く問題ないことだが、あからさまに人を馬鹿にするような、もしくは感情的な態度でそれに臨むことは確実に好ましいと言えない。暴言と批判は分けて考えるべきだ。自分はそのような傍若無人で独りよがりな投稿を目にすると自己顕示欲の強い若年層を想像するが、一概にそうとも言えないようだ。  維新が今度の選挙で議席を減らしたことなどを理由に、同党の丸山議員が松井代表の責任を問い、代表選が必要なのではないかと批判する旨の ツイート をしたことに対して、維新の元代表・橋本徹氏が、   維新国会議員にも丸山という口のきき方も知らない若造が勘違いしてきた。国会議員は永田町病にすぐかかる。丸山も自分の力で当選したと錯覚している。お前が勝てたのは松井さんが知事をやっているからだ。ボケ!代表選を求めるにも言い方があるやろ。ボケ!こいつには一度注意したのにあかんな。 などと、かなり高圧的な ツイート で応戦している。彼は大阪府知事・市長時代からかなり感情的な言動が目立つ人柄を隠そうともしていなかった。場合によっては、それが裏表のない人として肯定的に受け止められることもあったかもしれない。しかし自分には、彼の態度、特に今回の態度は驕り高ぶっているだけにしか見えない。

賃上げと法人減税

  政府が賃上げに積極的な企業に対して法人税などの優遇措置を行う検討を始める と NHK などが報じた。まだ”検討を始める”という施策の初期の初期の段階のようで、具体的な話は一切報じられていない。なのであくまでも記事を読んだだけの第一印象的な話でしかないが、選挙戦では景気が良くなったと政府が盛大にアピールしたが、大半の労働者の実質的な賃金が一向に上向かないという問題から政府が目を背けているのではないかという批判をかわす為のアピールのように見える。単純に考えれば、賃上げが推進されるような政策は多くの人にとって喜ばしいことだし、企業にとってもメリットがある話だからそれなりに結果が出そうだとも思える。しかし個人的にはある種の懸念も感じる。

選挙後の与党と野党

 朝日新聞が「 もし野党候補が1本化していたら、選挙候補はどう変わった? 」という記事を書いている。全ての小選挙区で与党vs野党の1対1の対決になっていたら、63の選挙区で野党側が勝てたのではないか、というシミュレーションに関する記事だ。シミュレーションをして今後の判断の要素にすること自体を否定するつもりはないが、個人的にはこんな「たら・れば」話はあまり意味がないように思う。今回の選挙で野党候補1本化が実現する要素があったとは思えないからだ。選挙前は野党第一党だったにも関らず、風見鶏的にポリシーを捨てて希望に合流を呼びかけた前川氏、そんな人物を代表に選んだ民進党員らに1本化の音頭がとれたかは大きな疑問だし、第二自民のような希望と既存の野党勢力が合同する可能性は著しく低かったと思う。希望に合流した元民進出身者は、選挙後、希望合流という選択をした自分達の見当違いは棚に上げ、民進党当時と同様に今度は「選挙に負けたのは小池氏の所為だ」と批判を強めている。彼らは”私達は自分の尻を自分でふけないような人々である”と自ら表明しているように見える。これではそんな人々が信用されないのは当然、そんな人々を大勢受け入れた希望自体も信用されなかったという、ある意味順当な投票行動が起きたのだと思う。

賞味期限と消費期限

 選挙も終わり、最悪なタイミングで日本列島を直撃した台風もようやく一段落したが、昨日も今日もまだまだどのメディアも政治・選挙結果がらみの話で持ちきりだ。ただ、今回の台風はかなり大きな被害を及ぼしたにも関らず、タイミング悪く?選挙の夜に直撃してしまったので、その被害についての報道はそれ程多くなく、一部では人的被害などの懸念があったのだから、選挙より台風に関する報道を優先するべきだったという、主に投票終了後に選挙特番を各局が報道したテレビに対する批判も起きた。

選挙の結果に思うこと

 昨日・10/22は衆院選の投票日だった。夜8時頃からはテレビ各局が選挙特番を放送、一斉に出口調査の結果が報じられた。内容は1週間前の調査と殆ど変わらないような、しいて言えば僅差で希望と立憲が逆転するかどうかぐらいの違いはあったが、順当な結果だった。要するに日本ではイギリスで起きたような番狂わせは起きず、選挙戦では紆余曲折あったものの、当初の首相の目論見通り与党勢が大勝を収め勢力を維持した格好だ。

性教育とアダルトコンテンツ

 「 性暴力とセックスはどう違う? 性的同意について私たちが知っておくべきこと 」という記事をハフポストが掲載している。 セクシュアル・コンセント(性的同意)の教材をつくって大学生の性被害をなくしたい! という活動に取り組む女性にインタビューする形式で、このプロジェクトの目的や日本の性教育の課題、海外の取り組みなどについて書かれている。記事の内容はある意味ではごく当然で何か目新しいことがあるわけではない。しかしそんな当然のことが理解されていなかったり、守られず性的な被害を受ける人がいるという状況は確実にあるので、こうした問題提起は確実に必要だと自分も思う。

IS衰退傾向も混沌とする中東

 ISが支配していたシリア・ラッカをシリア民主軍という勢力が制圧したと多くのメディアが報じた。イラクでISが重要な拠点にしていたモスルも既に陥落しており、そのような報道を見ているとISの勢いは急速に衰え、事態は良い方向へ進み始めているようにも思える。しかし、ラッカから避難している難民らからはシリア民主軍がクルド人系の勢力であることを理由に「ISの方がまだマシだ」とか「クルド人は自分達の利益しか考えない」という旨の声も出ているようだ。さらにシリア民主軍がラッカでトルコで政府と対立関係にあるクルド人系の組織・PKK(クルディスタン労働者党)の指導者の横断幕を掲げたとトルコ政府が非難しているという報道もある。今の状況を見ていると、ISがもしこのまま消滅したとしてもイラク・シリア・トルコなどのクルド人に関る問題に民族間の対立に、問題がシフトするだけになってしまう恐れもある様に思える。

日本の大企業の不祥事が及ぼす影響

 DVDレコーダーがVHSビデオデッキに変わって普及し始めた頃、当初国内メーカーの商品は10万円前後だっただろうか、そんな状況の中で中国だか台湾だかの聞いたこともないメーカーのレコーダーが1万9800円と破格だったので「激安だ!」と飛びついた。しかし、持ち帰って配線を済ませて試験的にタイマー録画をしてみても全く録画されない。何度か試してもだめだったので買った店に直ぐに持ち込んだ。聞いたことのないメーカー製だったので少し不安だったが、店側の対応が良かったので返金ではなく交換で再度同じ商品を持ち帰った。

政治家はベストエフォートでいいのか

 ベストエフォートという言葉がある。ベストは最良、エフォートは努力などに当る単語で、”最高に努力が実った状態”のようなニュアンスだと自分は解釈している。自分がこの言葉を最初に見かけたのは、90年代後半の最初期のインターネット常時接続回線・ADSL普及期の広告だ。インターネット接続回線の宣伝で、今ではあまりベストエフォートという表現をあまり見かけなくなった。最近では率直に”最大○○Mbps”というような表現が多い。あくまで自分の感覚だが、当時の売り文句は分かりやすくいえば、自動車のカタログ燃費みたいなもので、例えばベストエフォート12Mbpsという売り文句があっても、それは理論的な最大値であって実際にはその60%程度、良くても80%程度が実質的に利用者に提供される回線速度であり、売り文句の最大値、若しくはそれに限りなく近い回線速度が出ることはなかったように記憶している。恐らくベストエフォートという当時はあまり耳慣れない表現で、あたかも理論上の最大値が出るかのような広告表現をしたかったのだろうと想像する。

政治参加に関する意識の差

 BuzzFeed Japanが掲載した、 選挙情報サイト・JAPAN CHOICEに関する記事 が興味深い。記事はサイトを運営する団体が活動を始めた経緯などについて、運営者にインタビューする形式で紹介している。サイトでは地図をクリックして選べる小選挙区の候補者比較や、経済や社会福祉策など争点別での政党比較、20問の質問に答える形式で考えが近い政党を紹介するコンテンツなどを掲載している。取り組み自体はとても投票先を選ぶ上で参考になるもので、活動は素晴らしいと思う。しかし個人的には、運営者の考えには違和感を感じる。

指導か、教員によるいじめか

 今年・2017年の3月に福井県で中学2年生の生徒が飛び降り自殺した案件に関して、教育委員会が設置した第三者委員会が、担任らの厳しい指導や叱責が主な原因と結論付けたということを複数のメディアが報じた。これを受けてネット上などでは担任らに対する激しい非難が起きているように自分には見える。 ハフポストが朝日新聞の報道を引用する形で掲載 している経緯を見ると、担任や学校側にも何かしらの問題があることには違いないと自分も思うものの、現時点では、彼らだけを一方的に非難するような風潮にはやや疑問を感じる。経緯を見れば担任らは全くの言い掛かり的な理由で厳しい指導をしていたわけでは無い様で、少なからず生徒側の落ち度もあるようだし、個人的には親がどのような接し方をしていたかにも、もしかしたら何かしらの問題点があるのかもしれないとも思う。

文庫本貸し出し規制の是非

 先週・10/13の全国図書館大会で文芸春秋社の社長が文庫本の図書館での貸し出し中止を要請し、それについての賛否が論じられている。背景には出版業界の売り上げ減少が止まらないことがあり、2015年にも新潮社の社長が一部の図書館がベストセラー作品を複数購入して大量に貸し出している状況を批判している。両出版社の社長の言い分も分からなくもないが、2000年代に音楽業界がコピーコントロールCDを導入したものの、結局CDの売り上げ減少には歯止めが掛からなかったことを考えれば、図書館に対する規制を強めることは、基本的には結局文庫本や出版物の売り上げを回復させることには繋がらないだろうと想像する。

選挙の前半戦を見て思うこと

 衆院選公示から投票日までの間で最初で最後の週末がやってきた。首相の突拍子もない解散意向表明から、小池氏の新党・希望の党の代表就任、民進の事実上の崩壊、その影響で急に立ち上がった立憲民進党など、まさに混乱以外の言葉が見当たらない。当初は与党勢力対野党連合という2大勢力での選挙戦になるかと思われたが、野党混乱の結果、勢力図は自公+こころ、希望・維新+自由/民進の一部、立憲民主・共産・社民の3つの勢力が入り乱れる様相となり、先週後半には複数メディアの調査で自民単独過半数、自公で300議席に迫る勢いという結果が報じられるなど、野党の混乱が結局与党勢をアシストするような結果となっている。安倍自民政権不支持の自分にとってはかなり好ましくない状況で、こんな状況を招いたのは、党を割るという結果を作った民進代表の前原氏の失策だと感じる。

ダブの広告問題、出演モデルの主張を受けて

  ハフポストの記事 によると、 先日の投稿 で触れたダブのボディウォッシュに関するWeb広告での表現が人種差別的だと批判されている件に関連して、広告でモデルを務めた黒人女性が「 私は被害者ではない 」とか「 ダブのチームとの仕事はとても前向きなものだった 」とか「 (ダブは)謝罪するだけでなく、制作したクリエイティブの意図や、明らかに黒人女性である私をキャンペーンの”顔”として迎えるという判断をしたということをもっと主張しても良かったのに 」とダブを擁護する姿勢を示したことを紹介している。そして記事の最後では、彼女に直接取材したイギリス・ガーディアン紙に寄せた彼女の 私は、誤解されたキャンペーンが生んだ声なき被害者ではない。私は強いし、私は美しい、私はこれからも、決して削除されない。 という手記で締めくくられている。

沖縄米軍ヘリ事故 海兵隊と防衛相・コメントの矛盾

 10/11、少し前に訓練場の返還に伴うヘリパッド移設・新設で話題になった沖縄県・高江で米海兵隊の大型ヘリが事故を起こした。墜落とか不時着とか表現が錯綜したが、どちらにせよ大きな危険を伴った重大な事故であることには変わりなく、周辺住民は当然とてつもなく大きな不安を感じているだろうし、TBSは自民党から公認を受けている地元の議院が、現地を訪れた岸田政調会長に苦言を呈するという異例の事態が起きたと伝えていた。2004年には沖縄国際大学に同じようなヘリが墜落する事故が起きているし、昨年・2016年の12月にも今回の現場からもそう遠くない場所でオスプレイが大破する事故を起こしており、今回の事故では周辺住民だけでなく多くの沖縄県民が強い不安を感じているのだろうと想像する。

東名高速追突事故について

 今年・2017年の6月に東名高速道路で起きた追突事故に関して、追突されたワゴン車の進行方向を妨げて、停車させた車の運転手が逮捕された。詳細は ハフポストの記事 などに書かれているが、端的に言えば、追い越し車線を自分が運転している車で故意にふさぎ、追突されたワゴン車を停車させ、そこにトラックが突っ込む事故を起こすきっかけを作ったことでの逮捕だろう。  重大な死傷を伴う交通事故の処罰には過失運転致死傷と危険運転致死傷があり、過失運転よりも危険運転の方がより責任が重い。記事に寄れば、過失運転は注意不足・危険運転は危険な行為による事故に適用されるそうだ。逮捕に踏み切った神奈川県警の見解は「 危険運転致死傷罪容疑の適用も検討したが、容疑者の妨害行為が事故に直結したわけではないと判断した 」ということのようで、過失運転致死傷での処分を検討しているようだ。

コロンブスデーという名称について

 10月第二月曜日は、1492年10/12にコロンブスによるアメリカ大陸への発見および到着を祝う日として、アメリカでは「 Columbus Day 」(コロンブスの日)という祝日になっているそうだ。しかし近年、アメリカ先住民目線では、コロンブスのアメリカ大陸到達以降、欧州人による迫害と暴力による征服が始まり、決して祝うべき日ではないとか、祝日だとしても名称を変更するべきだという抗議活動もあるようだ。 TBS News によると今年も同様の抗議活動が行われたそうだが、今年は8月の白人至上主義者による殺傷事件が起きた事もあり、人種差別をめぐる論争がいっそう過熱しているようだ。州によっては既に「 Native American Day 」(ネイティヴ・アメリカンの日)とか、「 Discoverers' Day 」(発見者たちの日)などという名称を使用している場合もあるらしい。また、 Wikipedia によると、アメリカ合衆国以外のラテンアメリカ諸国でも、様々な名称でコロンブスの日が祝日になっている国があるようだ。

ダブの広告問題から考える、情報の取捨選択

 日本でも商品が販売されている、アメリカの日用品メーカー・ダブのボディウォッシュに関するWeb広告で、茶色のTシャツを着た黒人女性がTシャツを脱ぐと合成によってベージュのTシャツを着た白人女性が現れるという表現が用いられ、人種差別的だという批判が起きている。個人的には芸術や広告などに関する表現手法については、過敏になることには反対で、ある程度寛容であるべきだと考えるが、この件については流石に批判を受けても仕方がないと思う。例えば黒人と白人間に大きな差がない社会が既に実現していたり、逆に黒人の方が優位な状況でこのような表現がされたなら、大した問題にはならないかもしれないが、警察官による黒人容疑者の安易な射殺事件が多発していたり、白人至上主義者が反対派に対して無差別殺傷事件を起こしているなどの状況を考えれば、広告に用いるべき表現手法ではないと思う。

SNSに思いやりはあるのか

 ハフポストが「 SNSに思いやりって、ありますか?Instagramが”愛”のアートウォールから目指すもの 」という記事を掲載している。今では誰もが知る写真を軸にしたSNS・Instagramが東京・青山に” #思いやりを言葉に(#KindComments) ”をテーマにしたアートウォールを期間限定で公開したことや、このキャンペーンの真意に関する同社の責任者へのインタビューなどを紹介する内容だ。キャンペーンの真意は多くの人が想像するように、ネットいじめやヘイトスピーチ的な投稿に関する問題提起であり、ポジティブな投稿にしろネガティブな投稿にしろ、SNSではどちらも連鎖する傾向があるので、ネガティブな投稿ではなくポジティブな投稿を推進したいという思惑のようだ。

保守とリベラル

 今日・10/8(日)からMXテレビ・ 激論サンデーCROSS という番組が始まった。同局の朝の帯番組・ モーニングCROSS の日曜版かつ1週間のまとめ版のような番組だ。MCは平日同様、堀潤氏と宮瀬茉佑子氏。個人的には長時間労働が社会的に問題視されているのだから日曜MCは他の人をレギュラーとし、堀氏らは準レギュラー的に関ればいいのにとか、番組内容は平日を踏襲した内容であるが大袈裟なBGMを使用するなど、他局のワイドショーのような演出はマイナスイメージを強めると感じたり、何かと気になる点はあるものの、同時間帯に放送しているテレビ朝日のTVタックルよりは全然見たいと思える内容で、これからブラッシュアップに期待したいと思いながら見ていた。

希望の党の公約の節操のなさ加減

 衆院選の公示が迫り、各党の公約・マニフェストが続々と明らかになっている。10/5には公明党も公約を発表した。連立を組む自民・安倍首相が衆院解散に踏み切った一番の理由に挙げた消費増税分の使途変更など、概ね彼らに寄り添った内容ではあるものの、憲法改正に関しては一歩下がった慎重さを感じさせる部分もあるなど、自民の公約とは異なる部分もある。個人的には自民よりはいくらかマシであるように感じる。しかし理解に苦しむ部分もある。それは働き方改革の一環で月曜日の午前を半休にするという「 シャイニングマンデー(仮) 」という公約だ。プレミアムフライデーが名実ともに半年も掛からずに失敗しているのに、曜日と名称だけ変えれば上手くいくというような発想には思わず吹き出しそうになった。なにより仮称ではあるものの、シャイニングマンデーという爺臭いネーミングセンスには脱帽で、ある意味で尊敬すらしたくなる。こんな話を公約に入れて恥ずかしくない感覚が本当に素晴らしい。勿論皮肉だ。

ラスベガス銃乱射事件から考える核問題

 10/1にアメリカ・ラスベガスで銃乱射・無差別殺人事件が発生し、50人以上が死亡する事態が起こった。イスラム過激派らはこの事件に対しても後付で犯行声明を出したようだが、今のところは事件と過激主義を結びつけるような根拠は明らかになっておらず、各メディアもテロとは報じていない。しかし歌手のレディ・ガガさんなどはツイッターなどで「 This is terrorism plain and simple(これは単純明快に言ってテロリズムだ) 」と、民族過激主義が背景にあったかどうかに関係なくテロではないのかと指摘している。どうもこの20年くらいの間、テロ=政治的・宗教的・民族的過激主義を背景にした破壊行為というイメージで語られ、9・11以降は特にイスラム過激主義による行為を主に指す言葉になってしまっているように自分は感じる。個人的には8月に起きた白人至上主義者による反対派への自動車を使用した無差別殺傷事件も充分にテロ事件だと思うし、今回の事件についても、まだまだ犯行が行われるに至った背景は明確化されてはいないが、テロ事件だと思う。ヨーロッパ・中東などで頻発しているイスラム過激派による無差別殺人・爆破事件などは確実にテロ事件だと思うが、テロリズムという言葉をイスラム過激派による犯行にしか使わないことは、イスラム教徒全体に不利益を及ぼす恐れがあると感じられる為、個人的には差別的であるとも感じる。

立憲民進党のツイッターフォロワー数について

 立憲民主党が10/2枝野氏の会見とほぼ同時に 公式ツイッターアカウント を立ち上げ、昨夜・10/5の深夜0:00にはそれまでフォロワー数が最も多かった 自民党 を超えて、各党の公式アカウントで最大のフォロワー数を獲得していることが話題になっている。その一方で同じく立ち上げ直後の 希望の党 のフォロワー数は、同じ時点で立憲民主党が11万を超えているのに対して約4千に留まっていることも同時に注目されている。この件に関して今朝・10/5のMXテレビ・ モーニングCROSS でも触れており、フォロワーが全て立憲民主党に投票するわけではないので、そこは勘違いしないほうがいいという趣旨のコメントをコメンテーターらがしていた。また、これに反応した視聴者ツイートも放送中に画面に複数表示されていたが、その殆どが立憲民進党のフォロワーの多くが実態のないアカウントだなどの批判で、中にはフォロワーを金で買っているのではないかという批判まであった。

給食食べ残し問題の続き

 神奈川県・大磯町の中学校で給食が大量に食べ残される事態が起こっていることが先月・9/15頃話題になり、自分もその件についての感想を この投稿 で書いた。当時はまだ単に美味しくないことが食べ残されている理由だという話でしかなかったが、その後にわかに異物混入という話が出始めた。個人的にはなぜ異物混入について当初から語られなかったのかについて不自然さを感じる。勿論そのような経緯を辿った理由は定かでなく、いくつかのパターンが想定できる。例えば元々異物混入なんて話もあったのに、最初に記事化したメディアの取材不足、若しくはその要素の軽視で取り上げられず、他のメディアも大した取材をせずにそのまま追従したとも考えられるし、又は自分が当時したような「美味しくないという理由だけで食べ残すというのも問題ではないのか」という批判を受けて、主張を正当化したい誰かが異物混入という理由を後付けしたなんてことがあったかもしれないとも思える。

各勢力の政策の適当さ加減

 前原代表主導で画策されていた民進党の希望の党との事実上の合流が、党全体の合流という前原氏の目論見通りに進みそうもないことが確定的になり、希望の党の方針と大きく異なる考えを持った枝野代表代行らが、新党・立憲民主党を立ち上げると10/2の夕方に発表した。これで民進党の崩壊はほぼ確定した格好だ。2大政党制のような体制を感じさせる、与党に対抗する為の野党の大同団結は実現しないだろうから、場合によっては野党同士の票の食い合いも起きるだろうし、そのような意味ではあまり好ましくないと感じる人や、与党目線では一安心と感じる人もいるだろうが、安倍自民党や第二自民党+民進党的なまとまりのなさを感じさせる希望の党という保守的な勢力には全く魅力を感じられない自分などにとっては、最もマシな選択肢がやっと出てきたように思える。

カタルーニャと沖縄を比較して考える

 10/1、スペイン・カタルーニャ州でスペインからの独立に関する住民投票が行われ、賛成が圧倒的多数だったことを各メディアが伝えている。この投票に関しては、投票日以前から混乱が伝えられており、スペイン政府は憲法違反を理由に投票自体の無効を主張し、投票を実力行使で阻止する意向を滲ませ、当日実際に実力行使に踏み切ったようだ。スペインのラホイ首相は「投票は行われなかった」というコメントをしているようだ。だがカタルーニャ州政府側は、投票日前から独立賛成派らが投票所に寝泊りしていたこともあって、スペイン政府が警察権力を導入して投票所を封鎖したにも関らず、42%の投票率で賛成が90%を超えるという結果を示しているようで、これを受けてカタルーニャ州のプチデモン首相は独立に向けた動きを進める姿勢を見せている。

表現に対する過剰反応の副作用

 フジテレビ・ とんねるずのみなさんのおかげでした が前身番組と合わせて30周年になることを記念した特別番組を9/28に放送し、かつて人気キャラクターだった保毛尾田保毛男という同性愛者の男性キャラクターを復活させたことに対して、LGBT関連団体などが「 性的少数者への差別や偏見を助長し、特に学校で子どもたちが危険にさらされる可能性がある 」とフジテレビなどに対して謝罪を求める抗議文を出したということを、NHKなどが報じている。 NHKの記事 の中では「 ”ホモ”という言葉自体が蔑称であると言われている今、なぜ放送するのか 」という、この種の問題に詳しいとされる大学教授のコメントを紹介している。フジテレビは9/29に記者会見を開き、社長が陳謝したそうだ。