新型ウイルスの感染拡大以降、DJ Mix 聞き放題、選びたい放題な状況になっている、ということは、直近で言えば10/5の投稿、それまでにも何度か話のフックにしてきた。それ以前も DJ Mix を10年前よりも手軽に聞くことができる状況であったが、名の売れたDJ達のMixまで気軽に選びたい放題で聞けるようになったのは、感染拡大以降だろう。
リンクした10/5の投稿でも書いたように、デスクワークをする際には大抵Youtubeで誰かのDJ
Mixを聞いている。昨日はこの Luciano のDJ Mixを聞いていて思った。少なくとも15年くらい前までは、この種のDJ Mixを家で聞こうと思ったらMix
CDを買う必要があった、と。Luciano
はスイス生まれチリ育ちのDJで、情熱的なラテンテイストにミニマルテクノ/ハウス的ビートを合わせるスタイルの、南米スタイルテクノ/ハウスを確立したDJで、世界的な人気を誇る。
Luciano | Boiler Room Miami - YouTube
聞き放題のサブスクリプションサービスが台頭して以降、音楽を曲、アルバム単位で購入して聞くというスタイルは過去のものになりつつある。それはDJ
Mixでも同じで、以前はMix
CDが商品として販売されていたが、前述のように今では選びたい放題聞き放題の、ユーザーにとても有利な状況になった。
Mix
CDはブート盤でもない限り大抵セットリストがついていて、しかも曲番も振られており、今聞いている曲が何かを容易に確認できる仕組みだったが、Youtubeで公開されているDJ
Mixは、基本的には現場でのDJプレイに近いものであり、セットリストは公開されない。だから今聞いている曲が何か、DJ Mix配信の場合は簡単には確認できない。10/5の投稿で紹介したDJ
Mixのように、セットリストが付いていてる場合もあるが、今聞いているのが何曲目なのかはMix
CDのようには容易に分からないから、今聞いている曲が何か知りたければ、曲数を数えてその辺の曲順の曲を数曲確認する手間が必要だ。
DJ
Mixを聞いていると、あ、この曲懐かしい、という曲にしばしば出くわす。だがそれが何かをすぐに思い出せないことも結構多い。特徴的な歌詞のある曲だとそのフレーズから曲名を割り出しやすいが、インスト曲だとそうもいかない。だけど今は
Shazam
など、流れている曲をすぐに調べられるスマートフォンアプリがある。家でPCを使ってDJ
Mixを聞いているならすぐに確認できるのだが、出先で作業をしているとそうもいかず、曲名などを思い出せない自分が歯がゆい。
聞いたことがあるのに、それが何という曲か思い出せないケースには2種類あって、CDやレコードを持っている、つまりそれが何という曲なのかは知っているのに思い出せないケースと、一時期頻繁にクラブDJに使われていたが、自分は当時そんなに興味がなく、そもそも何という曲か知らない、知らないから思い出せない、の2種類だ。前者は曲名が分かると、あーそれそれ!となるが、後者はそうはならない。
前者は引き出しの中に曲名の情報が入っているのに、建付けが悪くなっていて中身を取り出せない状態、後者はそもそも引き出しの中は空っぽで、しかもそれすら忘れているのだから引き出しの建付けも悪くなっている状態だ。だから後者は引き出しを開けて中身が何も入っていなくて拍子抜けする。そもそもない記憶は思い出せなくて当然なのに。
自分もそれなりに記憶・知識の引き出しをもっているつもりだが、世の中には更に勉強家というか、スゴイ記憶力とそれをいつでも引き出せる人がいて、何を聞いてもネット検索にも頼らずすぐに何かしら反応が返ってくる人がいる。しかしどんなにスゴイ人でも、それまでに経験したことのないこと、元々知識として持っていないことは思い出せるわけがない。
【会見詳報】成長の果実、国民に行き渡るのはいつ? 岸田首相「軽々しく言うことは無責任」と答えず:東京新聞 TOKYO Web
昨日首相の岸田は衆議院を解散した。解散に当たって岸田は会見した。岸田は次の衆院選について
今回の選挙は、未来選択選挙だ
と言っている。バカなんじゃないか?と思った。
前首相の菅は、「国民のために働く」というスローガンを掲げたが(2020年10/15の投稿)、民主主義/国民主権の国の国会議員や政府が国民の為に働くなんてのは当然のことで、わざわざ目標にするようなことじゃない。岸田は「未来選択的選挙」と言っているが、選挙は常に未来選択であり、決して「今回は」ではない。なぜ当たり前のことをさもスゴイことかのように言うようなのを、自民党の人達は総裁/首相に選ぶのか。
当たり前のことを当たり前にできている人は、わざわざそれを誇らしげ言わない。つまりその類を総裁や首相に選ぶというのは、その党のレベルの低さの象徴だ。それは「プラスチックの原料って石油なんですよ。意外に知られていないですけど」なんて平然と言う小泉
進次郎が大臣をやっていたことからもよく分かる。プラスチックの原料は石油、なんて話は小学生だって知っている。
また、岸田は前述の発言の直前に、
私の思い、私が提示してきた政策に1点のぶれも後退もない
とも言っているのだが、総裁選で岸田が主張していたことが、ことごとく自民党の衆院選公約から消えている。それでよくもそんなことが言えるものだ。
かすむ「岸田カラー」 なぜ消えた「所得倍増」「健康危機管理庁」… [2021衆院選] [自民] [自民党総裁選2021]:朝日新聞デジタル
更に、西日本新聞記者の、岸田が「成長なくして分配なし」と言っていることを前提とした「成長の果実が国民に行き渡るのはいつか」という質問に対して、
コロナの影響によって、経済の立ち直りも変わってくる。何年後に結果が出るという答えがほしい思いは分かるが、軽々しく言うことはかえって無責任になりかねない
と応じたが、詳細な見通しを示さない方がよっぽど無責任だ。
選挙前なので調子のいいことを言っている、いや選挙云々関係なく調子のいい言葉を並べ立てる感は拭えない。それは前述の当たり前のことをさもスゴイことかのように言う同党の体質が物語っているし、女性活躍!女性活躍!と言いつつ、女性候補を増やそうとせず(10/13の投稿)、2020年までに指導的地位に占める女性割合30%という目標について、7年も政権を続けてきたのに、10年も達成時期を先送りした党なのだし(2020年7/22の投稿)、拉致問題についても、解決するする、と口ばかり達者、決意表明するだけで何の進展もない。具体的な見通しを示さない方が無責任、という見解に疑いの余地はない。
岸田には何のビジョンも策もないから、つまり引き出しの中が空っぽだから具体的な見通しを示せないのだろう。そもそも分配するつもりなどハナからないからそう言っているんだろう。「私が提示してきた政策に1点のぶれも後退もない」という話だって、相応の記憶力があって、総裁選で自分が何と言っていたかを思い出せるならば、そんなことは恥ずかしくて言えないはずだ。
そんな者を総裁に選ぶ党に政治を任せられるか? 任せられるわけがないし、自分は絶対に任せたくない。
トップ画像には、File:2009 3962573662 card catalog.jpg - Wikipedia
を使用した。