「レッテルを貼る」と言う表現がある。レッテルとはオランダ語で、英語で言えばラベルのことだ。ある人・物・事象などに本質・実態を的確に表しているとはいえないラベルを貼る、言い換えれば、勝手に決め付けた悪いイメージで扱うことを表現するときに使う言葉だ。例えば一部の反原発派の人が、原子力発電=完全な悪 と考えてしまうことなどがそれにあたるだろう。避難児童に対するいじめも、福島県民=被爆者 というようなレッテル貼りが意識の根底にあるから起こるのだと思う。他にも話題になっている森友学園・塚本幼稚園の運動会の宣誓で「日本を悪者として扱っている中国・韓国」と園児に言わせていたのも、中国・韓国=国民全てが反日 のような雑な中国・韓国感があるとしか思えない。勝手に大きなカテゴライズでそれらのイメージを語ることは説明として分かりやすく、語っている側も聞いている側も深く考える必要がないので楽なのだろうが、その分大きな間違いを起こす恐れも強く、危険な側面もあることを想像する必要がある。