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5月, 2018の投稿を表示しています
 

出自・民族による差別に無頓着な人々

 「 コンサドーレ札幌のジェイ選手、「外国人だから」ゴルフ場でプレーを断られる 」。5/30にハフポストが掲載した記事の見出しだ。見出しの通りの内容で、Jリーグ・コンサドーレ札幌でプレーしているイギリス・イングランド出身のジェイ ボスロイド選手が、北海道クラシックゴルフクラブに、外国人という理由で利用を断られたという話だ。北海道クラシックゴルフクラブは主に会員向けの施設のようだが、記事によると会員資格がない場合であっても、日本人であれば会員同伴でなくてもビジターとしてプレーができるが、外国籍の場合は会員の同伴を義務付けているらしい。  このような利用規約に違和感を感じない人は、圧倒的に一つの民族が多い国で多数派民族として生活しているとそれなりにいるのだろうが、自分はその感覚の鈍さを強く批判したい。

麻生氏は財務・副総理大臣、更に政治家の資質に欠ける

(佐川宣寿前理財局長の)国会答弁に合わせて書き換えたというのが全体の流れではないか。従って書き換えという言葉を使っている 書き換えられた文書の内容を見る限り、少なくともバツをマルにしたとか、白を黒にしたとかいうような、いわゆる改ざんといった悪質なものではないのではないか  昨日・5/29の衆院財務金融委員会で麻生大臣が主張した、財務省内で起きた公文書改ざんに関する見解だ( 毎日新聞の記事 )。この発言は当然強い反発を招き、また即座に多くのメディアによって報じられたことを受けてだろうが、午後の参院財政金融委員会で「 白を白に変えてもダメな時はダメ 」「 動機が悪質でなくても結果として与えた影響が大きかった 」などと述べ、一部見解を修正するような姿勢を見せたようだが、それでも結局彼の考えは根本的には変わっていないことが窺える。

お別れ会の記念品とモラル

 「 「モラルの欠落に戦慄」西城秀樹さんお別れ会の記念品、オークションに多数出品 」、ハフポストが昨日・5/28に掲載した記事の見出しだ。見出しの通り、西城さんのお別れ会で一般参加者に配られた記念品がオークションサイトなどに出品されていることを嘆く記事だ。自分も、確かに身内の葬儀の直後に、お配りした香典返しが蔑ろな扱いを受けていれば悲しい気分になるだろうし、一部で指摘されているように、もし本当に元々転売目的で記念品を複数集めた業者的な存在による行為であれば、「 モラルの欠落 」という表現も妥当かもしれない、とも感じる。  しかしその一方で、お別れ会の記念品や、葬儀の香典返しなどをオークションサイトに出品することは、問答無用で「モラルの欠如」と直結していると言いたげな、ある種感情的な批判には強い違和感を覚える。

自民、女性省設置を提言

 時事通信の記事「 女性省設置を提言=参院自民 」によると、自民党は5/24の参議院・政策審議会で、 女性省の設置近く政府に提言する方針 をまとめたそうだ。自分がこの記事を見た際の第一印象は「全く無意味だとは言えないだろうが、セクハラに関する適切な認識のない麻生大臣や、女性・子育てなどに関して相変わらず昭和以前の認識で堂々と発言してしまう党内議員の認識を正してから言えば?」だった。要するに、人気集めの為の綺麗事・中身のない看板、といった印象を受けた。  この件に関しては、今朝のMXテレビ・モーニングCROSSでも取り上げており、出演者の受け止めは懐疑的な意見と賛同する意見で割れていた。賛同者らの主張も理解できる部分は多かったが、前述のように、果たして単なる看板だけにならず、本当に賛同者らが期待しているような施策が行われるかについて、自分は強い疑問を感じながら見ていた。

認可取得過程で嘘をついた加計学園

 昨年・2017年7/24の予算委員会で安倍首相は、加計学園が国家戦略特区として、獣医学部の新設を申請しているという事実を「 2017年1月20日まで知らなかった 」と答弁したが( BuzzFeed Japanの記事 )、愛媛県は5/21、安倍晋三首相が2015年2月に加計孝太郎理事長と面会し「 新しい獣医学部の考えはいいね 」などとコメントしたとされる、言い換えれば首相が国会で虚偽答弁をした恐れが出てくる、所謂”新たな愛媛県文書”を国会に提出していた。これを受けて首相は加計氏との面会を改めて否定していたが、加計学園問題に関連するもう一つの当該自治体である今治市の市長が、5/25に新たな愛媛県文書の内容は正しいと後押しする、当時「 理事長と首相が会ったという報告は受けたと思う 」との見解を会見で示した( 東京新聞の記事 )。  ここまでの話をまとめると、 安倍首相が2017年1/20以前に加計学園の計画を知っていたのに虚偽答弁をした 愛媛県職員と今治市職員が聞いてもいない報告をでっち上げた挙句、虚偽の文書を国会に提出した 加計学園の担当者がありもしない首相と理事長の面会をでっち上げ、愛媛県・今治市に説明した のいずれかということになる。でなければ辻褄が合わない。

不倫は主婦の憧れ?

NHKの朝ドラでの「 主婦の憧れ 」というナレーションに対して批判の声が多数上がり現在twitterトレンド入り。これぞ「大きな主語」が引き起こす事象の典型。本でも書いた「大きな主語より小さな主語を」→SNSで一目置かれる 堀潤の伝える人になろう講座 堀 潤 https://t.co/d7GNMrQAgh @amazonJP — 堀 潤 JUN HORI (@8bit_HORIJUN) 2018年5月25日 という堀潤さんのツイートで、NHK朝ドラ「 半分、青い。 」の5/25放送分の中のセリフ「 不倫は主婦の憧れ 」が批判を浴びていることを知った。自分はその本を読んでいないので詳しくは分からないが、堀潤さんは例えば「男は○○だから信じられない」とか「女は○○だから仕方ない」とか、もっと露骨に言えば「日本のマスコミは偏向している」とか、あまりにも大きすぎる括りでレッテル貼りをするようなことを指して、 「大きな主語」が引き起こす事象 と言っているんだろうし、彼が出演する番組でしばしば見せるその主張には、自分も共感する部分が大きいが、「不倫は主婦の憧れ」というドラマのセリフをその典型というのは少し言い過ぎだ、と感じた。

働き方改革法案

 高度プロフェッショナル制度を含む働き方改革関連法案が、衆院厚労委員会で可決されようとしている。野党側は個人的には 高 鳥修一委員長の解任決議案を提出したが当然否決され、今後加藤厚労大臣の解任決議案が提出し、法案の決議を引き延ばす戦術のようだが、ハッキリ言って焼け石に水とはこのことだろう。この状況には強い懸念を感じている。先月、様々な理由はあろうが、審議拒否して議論を怠った野党側にも、その間も一方的に議論を進めて「充分な議論を尽くした」としている与党側にも強い不信感を覚える。また、朝日新聞の記事「 首相、過労死遺族会との面談応ぜず 働き方改革関連法案 」などが伝えているように、高プロ制度へ懸念を示し、首相に直接声を伝えようとした過労死者の遺族たちに対して積極的な対応を見せなかった政府や首相にも不信感を感じる。拉致被害者家族には積極的な姿勢を見せているのに、なぜ過労死遺族には正面から向き合おうとしないのだろうか。

財務省改ざん・隠蔽文書公表

 昨日は、 昨日の投稿 で触れたイラク隠蔽問題の報告と共に、政府の抱えるもう一つの隠蔽事件・森友学園の国有地取引に関する公文書改ざん・隠蔽問題に関して、昨年、当時の佐川理財局長が国会で「廃棄した」と繰り返し、首相や財務大臣・官房長官らも「そういう事だ」と追随していた文書、しかも省内で改ざんまで行っていた文書、およそ4000ページ分がようやく国会に提出された。昨日は新たに佐川氏の「廃棄した」という昨年の答弁後に、整合性をとるような形で廃棄が行われたということも財務省側が明かしたようだが、そんな話は改ざんが明るみになった際に「佐川氏の答弁に合わせて改ざんが行われた」ということの延長でしかなく、それ程驚くことでも新しいことでもない。ただ、そんな状況にもかかわらず、 5/19の投稿 でも触れたように、大阪地検が佐川氏に関して不起訴の方向性であるということはどうにも納得できない。

組織的隠蔽行為はなかった

 イラク日報隠蔽問題に関する内部調査の報告を、今日午前に小野寺防衛大臣が行ったようで報道各社が一斉にそれを伝えている。毎日新聞の記事「 イラク日報 防衛相「文民統制に関わりかねず」17人処分」 」によると、 昨年3月に発見された日報が報告されなかったのは当時の稲田朋美防衛相の探索指示が徹底されなかったから また、現場の不適切な事務処理が原因  しかし、組織的隠蔽行為はなかった  指揮監督責任として河野克俊統合幕僚長を訓戒、豊田硬事務次官を口頭注意とするなど一連の問題に関して計17人を処分 などの、調査結果とそれに伴う処分を報告したそうだ。

アメリカでも日本でもなくならない差別意識

 「 スタバが商品を購入していなくても座席やトイレを利用できるようにすると発表 」、ブログ系ニュースサイト・Gigazin・5/21の記事の一つだ。記事によると、 アメリカのスターバックスは2018年5月19日(土)に「商品購入前であっても座席またはトイレを利用可能にする」として、商品を購入していない人であっても顧客として扱う規則を追加すると発表しました。  とのことた。 記述の通り日本での話ではなく本国アメリカでの話なのだが、多くのコンビニがトイレを事実上無料開放している日本に住んでいると「今更こんなことを何故宣言したの?」と思うかもしれない。商品を購入していない人でも顧客として扱うという話も、日本に住んでいれば、概ねごく当たり前の感覚だろう。勿論、日本でも客として扱う必要のない程奇妙な行動に出る人ほど「お客は神様だろうが!」なんて態度を示すことは決して少なくないので、歪曲して解釈されたら困るし、日本以上に契約を重視する文化が進んでいるであろうアメリカで、原則的な意味合いだとしても、そのように明言することには一定の意義があるとも思う。

日本ユニセフ協会と募金

 「 日本ユニセフ協会は集めた募金からピンハネして儲けている 」「 ユニセフと日本ユニセフ協会は別組織なので募金するならユニセフへ 」こんな話を自分が最初に聞いたのは恐らく10年以上前だ。5/19のテレビ朝日・ ファクトリサーチTV ではこの件を取り上げていた。ファクトリサーチTVは2018年4月から放送が始まったばかりの番組で、主にマスコミ報道やSNS上などで流布している情報の真偽を検証する内容、誤解を恐れずかなりザックリ言えば、フェイクニュースの検証番組だ。今回番組は 日本ユニセフ協会 に直接取材を行い、 日本ユニセフ協会はユニセフの直轄組織ではない民間団体 であることを確認した上で、 そもそもユニセフは民間企業や民間人からの募金を受け付けていない 募金額の約19%がより多くの募金を集める為の活動経費に充てられているが、ユニセフとの協定によって募金額の25%まで活動費に充てることが認められている と紹介していた。

非核化・ICBM>拉致問題・SRBM

 5/17の会見でトランプ大統領が、北朝鮮の非核化で所謂「リビア方式(一括で完全な核廃棄による経済制裁解除)」の適用は目指さない、という趣旨の発言をしたと複数のメディアが報じている。端的に言えば、日朝首脳会談にどのような姿勢で臨むのか、会談で相手に何を要求し見返りに何を提案するのか、という話だ。自分は5/14に「 日本人拉致問題は日本が主導しなければ解決しない 」というタイトルでブログ投稿を書いた。今回のニュースを見ていて感じたのは「 大統領が示した経済制裁、要するに北朝鮮に対する圧力解除の条件には、拉致問題の”ら”の字もない 」だった。毎日新聞の記事「 トランプ氏「体制を保証」北朝鮮の非核化見返り 」を見てもそのような感想を再確認させられる。ただ、AFPの記事「 トランプ氏、北朝鮮非核化の「リビア方式」否定 会談成功なら「金氏は残る 」では、 会談が成功すれば金委員長は「非常に強力な保護を受ける」ことになり、「自国に残り、自国を治めるだろう」とした。 という表現になっているので、”会談が成功すれば”という表現が正しいのならば、制裁解除の要件に拉致問題の解決が含まれているかもしれないという、かすかな希望はまだ残っているかもしれないとも感じる。だが、そこへの期待感は相当薄い。

論点を正確に認識しようとせず誤魔化す行為

 「 セクハラ罪っていう罪はない 」。 5/5の投稿 でも触れた麻生大臣のブッとんだ発言だ。「『ブッとんだ』なんて酷い言いようだ」と感じる人もいるかもしれない。ただ、その発言の経緯を考ればあまりにも的外れな話だし、セクハラされた側が今後カミングアウトすることを委縮させるような主張を、事の発端になった加害者の上司で、しかも副総理大臣という我が国のNo.2のポジションにある者がしていることを考えれば、「ブッとんだ」という形容でもまだ足りないようにすら自分は感じている。当然のように、この発言は各方面から批判の集中砲火を受けているし、NHKの記事「 「いじめ罪があるかと」野田氏 麻生氏“セクハラ罪”発言を批判 」などが報じているように、閣内の野田聖子大臣など、所謂身内からも「適切な表現ではない」と批判を受けていた。

セクハラに関するニュースとアメフトタックル問題

 BuzzFeed Japanは5/17に「 半数が「10回以上セクハラを経験」 調査が示したメディア業界の実態 」という記事を掲載している。性暴力の被害者と報道関係者でつくる「性暴力と報道対話の会」が、メディアで働く人を対象にセクハラ被害の実態を調べたアンケート調査の結果を発表したことを取り上げた記事だ。自分はこの記事に、 テレビ報道も、アメフト・新潟の件ばかりに注目し過ぎずに、自分の業界が発端になったセクハラ問題なんだから、こういう動きをもっと取り上げたらいいのに。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」を体現しているように見えてしまう。 とコメントした。 BuzzFeed Japanや一部のウェブニュースメディアでは、テレビ報道があまりセクハラに関する案件を取り上げなくなった現在も、定期的、特にBuzzFeed Japanは割合積極的にセクハラ関連案件を取り上げている。

米大使館のエルサレム移転、遂に実施される

 5/14、昨年12月にトランプ大統領が実施すると宣言した、 在イスラエル米大使館のテルアビブからエルサレムへの移転が遂に実行された 。 AFPの記事 などによれば、パレスチナ・ガザ地区で大きな抗議活動が起こりイスラエル軍は実弾発砲を伴った対処をして、その結果50名以上の死者、数千人の負傷者が出ているそうだ。日本では北朝鮮をめぐる東アジア情勢に、特に米朝首脳会談で拉致問題に進展があるのかないのかに外交的な注目が集まっている為、米大使館エルサレム移転の実行や反対デモ・それに伴う犠牲者などに関しては、やや対岸の火事的に認識している人が少なくないと自分は感じる。しかし、米大使館移転問題は決して対岸の火事ではなく、北朝鮮関連問題とリンクする話だと自分は考える。

南京事件II に感じる公的な記録が重要な理由

 録画してあった、5/13日放送の日本テレビ「 NNNドキュメント 南京事件II 」を昨晩ようやく見た。放送直後の月曜時点から各所で反応があり、どんな内容なのかと割合期待感を持って臨んだが、2015年に放送された「 NNNドキュメント シリーズ戦後70年  南京事件  兵士たちの遺言 」を踏襲した内容で 目新しさは殆どなかった。それもそのはずで今回の放送は、2015年の放送で番組は南京事件について調査して実態に迫ったにもかかわらず、相変わらず「南京虐殺はでっち上げ」と一部で所謂歴史修正主義的な主張が行われていることに対しての回答、という趣旨だったのだから目新しさがある筈もない。5/20にも再放送があるらしく、これから見る人にとってはネタバレになってしまうかもしれないが、

批判と中傷

 「 SNSの何気ない投稿への批判、限界まできてない? 」、今朝のMXテレビ・ モーニングCROSS で、 シモダテツヤ さんが、各コメンテーターがそれぞれ独自にテーマを掲げて問題提起したり解説するコーナー・オピニオンCROSSで投げかけたテーマだ。このオピニオンに合わせたのだろうが、今朝の番組視聴者投票はの設問は「 SNSで批判や中傷を受けたことがありますか? (回答選択肢ある/ない)」だった。

日本人拉致問題は日本が主導しなければ解決しない

  5/11の投稿 で「 審議という対話でなく審議拒否という圧力路線を実行した結果、麻生大臣の辞任や柳瀬氏の証人喚問という要求を、結果として実現出来なかった野党は批判を受けたのに、「対話の為の対話では意味がない、必要なのは圧力だ」と頑なに言い続け、その結果拉致問題解決に至っていない現政権には同様の批判がなぜ向けられないのか 」ということについて書いた。日本と同様に圧力重視路線だったはずのアメリカが水面下では北朝鮮との交渉を進め、その結果として拘束されていたアメリカ人3人の帰国が実現した事実を考慮すれば、圧力一辺倒では拉致問題解決の近道とは言い難いと多くの人が感じるだろう。

お役所の意識の低さ

 先週・BuzzFeed Japanが内閣府大臣官房政府広報室が運営する 「国政モニター」というサイトに、ヘイトスピーチや特定人物を誹謗中傷する投稿が掲載されていた ということに関する記事、 内閣府のサイトにあふれるヘイトや誹謗中傷 担当者は「びっくりしている」 内閣府サイト、公開中止に ヘイトや誹謗中傷を放置との指摘が相次ぐ ヘイトが集まる内閣府サイトの実態、元「国政モニター」が証言 3本を掲載していた。その内容にはただただ驚かされる。 しかし、一部の新聞・テレビなどでは一応取り上げてはいたものの、何故か大手メディアの反応は薄かった。タイミング的にはTOKIOメンバーの強制わいせつ事案や麻生氏の「セクハラ罪という罪はない」発言などが注目されていた時期だが、個人的にはそれらと同様かそれら以上に問題視しなければならない案件のように感じていた。

短文による極端さの助長

 昨日の投稿でも「 柳瀬氏のような記憶力も充分でなく、それを補完する為のメモ書きも残さないような人物の証言をいくら聞いても意義は薄い 」という持論を書いた。要するに彼が政権側に都合のよいことを言おうが、若しくは逆に、加計学園問題に関する疑惑を追及している野党側に都合のよいことを言おうが、どちらにせよ手放しには信用出来ないということだ。10日に彼を参考人招致した審議の中で、彼は質問を受けて新たに複数の”彼の記憶”について話した。すると翌日、これまでも柳瀬氏の証言に疑問を呈していた 中村時広 愛媛県知事が会見を開き、柳瀬氏が否定していた面会の場にいたとされている愛媛県職員の話と、柳瀬氏の話は大きく異なると明かした。中村知事・愛媛県職員の主張の方が正しいのなら「 柳瀬氏が何を言おうがその意義は薄い 」ということの説得力は更に高まる。

短絡的な政権与党支持ありきの野党批判

 昨日は加計学園問題に関して、柳瀬元首相秘書官を参考人招致した国会審議が行われ、注目を集めていた。今朝のMXテレビ・モーニングCROSSでもこの件をトップニュースで取り上げていた。これについての視聴者ツイートの中には、 野党にとっては拉致問題より、カケだもんなぁ。。 #クロス — 治療室えがお (@egao894) 2018年5月10日 このツイートを始めとして、「 拉致問題の方が重要なのに、取るに足らない加計問題を重視している 」として野党側を批判するような主張が複数見られた。率直に言って、これまでにも見られた強引な論法の野党批判にしか見えない。これまでも外交安全保障などを引き合いにした「森友加計問題など些末な問題」という主張はあったが、北朝鮮に拘束されていたアメリカ人3人が昨日帰国を果たしたことを念頭に、今日は拉致問題が引き合いに出されたのだろう。

祝福のキスは女性蔑視の象徴なのか

 世界的に有名な自転車レース・ツールドフランスで、これまで優勝者に祝福のキスを贈っていたポディウムガール(ポディウムは表彰台のような意)の廃止を検討している、と AFP通信 などが伝えている。AFP通信の記事によると、 自転車レース「ツール・ド・フランス」の優勝者に「セクシー美女」たちが表彰台でキスを贈る慣行は「性差別を助長するステレオタイプ」だとして、仏パリ市がこれを廃止しようとしている。 とのことで、このような検討が行われている背景には、 2/3の投稿 でも触れたF1のグリッドガール廃止や、ツールドフランス同様に世界的に有名な自転車レース・ブエルタ・ア・エスパーニャが昨年既にポディウムガールを廃止したことがあるようだ。

文書改ざん、どの組織でもあり得たら困る

 自分の置かれた立場や、現状を度外視した麻生氏の発言が止まらない。NHKの記事「 文書改ざん「どの組織でもありうる 個人の問題」麻生氏 」によると、昨日・5/8 官邸で、記者の質問に対して どの組織だって改ざんはありえる話だ。会社だってどこだって、ああいうことをやろうと思えば個人の問題でしょうから 改ざんが組織全体で日常茶飯事で行われているということは全くない。そういった意味では、個人の資質とか、そういったものが大きかったのではないか などと発言したそうだ。自分がこれらの発言を見た際に感じたのは「麻生氏は公文書改ざんの問題は、自分の責任じゃない・自分とは関係ないと言いたいのだろう」だった。

国民民主党・審議拒否などについて

  希望の党と民進党が合同して新党を結成した国民民主党 の設立大会が昨日行われたそうだ。ただ「 新党 国民民主党62人参加 「野党第1党」に届かず 」という毎日新聞の記事によれば、両党に所属していた107人の議員のうち約4割もの議員が新党に参加せず、新党への参加者は62人にとどまったそうだ。そんな結果になるのもある意味当然だろう。  希望の党は、昨年の総選挙を前に民進党から分離した政党だ。様々な要因があるだろうが、当初代表だった現都知事・小池百合子氏の所謂排除発言の影響も大きく、選挙で結果を残せたとは間違っても言えない状況で、小池氏はその責任から代表を退き、新党設立まで玉木雄一郎氏が代表を務めていた。この経緯を踏まえて一部のメディアは「 出戻り 」とか「 何のための離合集散なのか 」などと揶揄している。

世論調査・アンケート、その設問設定

 「 審議拒否で“17連休”の6野党 あなたの意見は? 」。 今朝のMXテレビ・モーニングCROSSの視聴者アンケート の設問だ。「6野党 連休明けに審議復帰へ」という見出しを掲げて取り上げた、国会で審議拒否を続けている野党6党が審議復帰のタイミングを模索しているというニュースを前提にした設問だ。このニュースに関して番組では、産経新聞の「 『そろそろ国会に』親も批判 興ざめ”17連休”…野党審議復帰へ 」という記事を紹介しており、視聴者アンケートの設問設定はその見出しが反映されたものだろう。番組が設定した回答の選択肢は「支持する・支持しない・どちらとも言えない・興味なし」で、一番票を集めたのは「支持しない」の2679ptで、時点である「支持する」の3倍以上だった。

過敏症?適切な感覚?

 ツイッターのタイムラインにこのようなツイートが流れてきた。 1枚目:シャンプーの広告(1932年) 2枚目:シャンプーの広告(1935年) 3枚目:シャンプーの広告(1965年) 4枚目:シャンプーの広告(1983年) pic.twitter.com/5bMLnEgUB5 — なゆらび (@nayurabi) 2018年5月4日 見ての通り、1932年から1983年にかけてのシャンプーの広告を4つ紹介している。1932年のコピーは「せめて 月2回 は!髪を洗ってください」、1935年は「御洗髪は 1週1度 」、1965年は「夏の髪洗いは 5日に1度 」、1983年でやっと「 毎日 洗うからわかるの、髪にやさしいって」と、現在と同じような洗髪頻度感覚になる。というか、最近じゃ 1日に何度も 入浴・シャワーを浴びるという人も少なくない。特に潔癖症気味なタレントらがそのように公言しているのをしばしば見かける。

まだまだ続く不祥事・不適切な言動

 昨日・麻生副総理兼財務大臣が、ASEAN関連の複数の会議に出席しているフィリピン・マニラでの記者会見において、「 セクハラ罪っていう罪はない 」「 殺人とか強(制)わい(せつ)とは違う 」という発言をした、と複数のメディアが伝えている。彼に関して、特に一連のセクハラ事案に関する認識の低さについては既に何度もこのブログで書いているので詳しくは説明しないが、彼の現状把握能力・セクハラに関する認識に著しい問題があることを再確認させるのに充分すぎる発言だ。まだこれでも与党や政権内、というか首相が彼を処分しないのであれば、それこそ与党や政権、そして首相の信頼性に大きな影響が出る事は免れないだろう。この大臣の発言以前から既に処分に相当する姿勢が滲み出ていたにも関わらず、与党も政権も首相も相応の対応をしていないし、それ以外の理由でも個人的には既に彼らの信頼性は地に落ちていると思っている。ただ、更にそれを再確認させる事態であることには間違いない。

不適切か否かの判断基準

 CS・ディスカバリーチャンネルが放送する番組・ファスト&ラウド。ガスモンキーガレージというアメリカ・テキサス州のカスタムカーショップを舞台としたリアリティーショーだ。番組では毎回1台のクルマを修復しカスタムを加えて仕上げる(若しくは放送2回で1台)。現在ディスカバリーチャンネルで最新シーズンを放送中で、今週の放送で扱うことになったのは1970年代の日産 フェアレディZだった。  番組の冒頭でショップオーナーが、今回のクルマはフェアレディZだと伝えた際に、ショップスタッフらが日本車を「恥ずかしい」などの表現で、揶揄するようなコメント・態度を示していた。このシーンを見た際に感じたのは、 5/2の投稿 で触れた「 午後ティー女子 」の件で当該イラストや、これを掲載したキリンを不適切だと主張している人達には、許せないコメント・態度、そして放送内容なんだろう、ということだった。

憲法改正?改悪?改定?

 今日・5/3は憲法記念日だ。憲法改正議論が国会レベルで行われるようになってから、5/3だけではなくその周辺のゴールデンウィークは、関連した集会も多く、政治団体や市民団体などが意見・見解を表明することなどが多くなるタイミングだ。元来・日本の憲法記念日は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」日という観点で設定されたようなので、本来の趣旨からは少し離れているかもしれないが、憲法の内容を変える必要があるのかないのか、を議論するきっかけに憲法記念日がなっていることは、単なる休日ではなく意味のある祝日として機能しているようにも思う。  政治的な団体や市民団体だけでなく、近年ではメディアも憲法記念日周辺に関連した記事などを、この時期は普段より多く掲載する傾向にある。テレビでも特集が組まれることが多い。今朝のMXテレビ・ モーニングCROSS でも「 「憲法改正」は必要だと思いますか? 」という設問で視聴者投票を募っていた。自分はこの設問での視聴者投票の意義は薄い、という視点で見ていた。

適切な視点とは何か

 昨日は「 午後ティー女子 」が大きな話題になった。 BuzzFeed Japan でも ハフポスト でもこの件を取り上げていたし、今朝のMXテレビ・ モーニングCROSS でも触れていた。BuzzFeed Japan・ハフポストどちらの記事も、勿論事の発端やその後の経緯について書かれているので、細かいことが分からなければ読んで欲しい。どちらかと言えば、BuzzFeed Japanの記事の方がフラットな視点に近いと言えそうだが、ハフポストの記事には問題視する声が上がったイラストがしっかり掲載されているので、その点はハフポストの記事の方が分かりやすい。  ただ、どちらの記事も、記者やそれらのサイトが肯定的に捉えているかどうかは分からないが、批判の声が上がったことは伝えているが、批判が強すぎるという声も上がっていることには殆ど触れていない。この傾向はハフポストの記事で特に顕著で、BuzzFeed Japanでは「『女性をバカにしている』など批判の声が上がっていた」とだけ書いているのに対し、ハフポストの記事では批判コメントの例を複数挙げて紹介している。ハフポストの記事を書いたライターは「イラストレーターへの批判はお門違いでは?」と思っているようで、一応イラストレーターへの擁護の声もあることは紹介しているが、表現を不適切とする批判は過剰過ぎる、という声もある事には触れていない。  モーニングCROSSでは、MCの堀潤さんも、 今日のコメンテーター3人 も概ね批判が過剰ではないか?という見解だった。コメンテーターの中には、20代のモデルでファッションプランナーである 鎌田安里紗 さんもいて、特に男性目線に偏った傾向があったとは思えなかった。

政治家の意識の低さ

 毎日新聞が「 政務三役、公務にLINEや私用メール 危機管理より利便性 情報漏えいの恐れ 」という記事を掲載している。見出しほぼそのままの内容だ。政務三役とは 各省の大臣・副大臣・政務官のこと だが、この記事で紹介しているのは現役の政務三役の話ではなく、数人の経験者(匿名)と、実名で取材に応じた福田峰之・元内閣府副大臣の話だ。  記事を読んでも、財務省の公文書改ざんが発覚した時や、自衛隊・防衛省で南スーダンの日報隠蔽の反省が活かされずに、イラク日報も隠蔽されていたことが発覚した時程の衝撃は感じなかった。「今の政治家や官僚の意識なんてそんなもんだろう」というような印象だった。これだけ頻繁に、そして深刻な”あり得ない”事態が起きているからということもある。勿論それでも、この件も憂慮すべき事態であることには変わりないが、今の政権には”あり得ない”なんてこれまでの常識は通用しない、と自分は既に思っていた。だから驚きなんて感情は湧かなかったのだろう。また、この件にしても他の件にしても、今の政権下では自浄作用など期待できないとも感じている。