スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

1月, 2018の投稿を表示しています
 

反差別・偏見と多様性のバランス感覚

  昨日の投稿 で、伝統的なネイティブアメリカンをデフォルメしたデザインの、MLBのプロ野球チーム・クリーブランド インディアンスのマスコットが、来シーズンから使用されないことになった件に触れ、その決定がされた背景を鑑みても、自分は賛同出来ないことと、年末以来議論が続いている所謂ブラックフェイスの問題と比較し、そのような欧米・特にアメリカの価値観が、世界で最も優れているかのように、他の地域に押し付けられるような風潮への懸念、要するに、一方的な価値観の強制、最悪文化が否定されることに繋がる恐れもあるのではないか、という個人的な懸念を書いた。  ブラックフェイスに関しては、 1/5の投稿 でも触れたように、発端となったアフリカ系アメリカ人の作家は、黒人に扮した訳ではない黒塗り扮装にまで嫌悪感を示しており、差別かどうかという話とは別に、黒塗りはアリかナシか、言い換えれば、好きか嫌いかを理由に適切か不適切かを議論しているような状況もあると自分は感じる。インディアンスの件に関しても同様で、差別を嫌悪する白人など他の人種や民族だけでなく、ネイティブアメリカンが主体となっている団体も嫌悪感を示しているようだが、個人的にはあのマスコットのデザインには一切差別的な要素が感じられず、過敏な被差別感情であるように見えてしまう。そのような被差別的な感情を持ってしまう歴史的な背景があったこと、今でもその影響は決してなくなっていないことは理解できるが、どことなく、OJシンプソン事件や、警官による黒人への不当な暴行事件を発端に発展したLA暴動などと同じように、問題の本質よりも、単に民族間で互いに嫌悪しあう風潮の方が強くなっているようにも見えてしまう。

インディアンスのキャラクターは差別的?

 MLB・アメリカのプロ野球メジャーリーグの球団、 クリーブランド・インディアンス は、 先住民をキャラクター化したデザインを含むチームロゴ をこれまで使用していたが、2019年のシーズンから使用を止めると発表したそうだ。 TBSニュースの記事 によると、インディアンスは1947年からマスコットキャラクターとして”ワフー酋長”をデザインし、チームロゴなどで使用してきたが、「 先住民を滑稽に誇張して差別的 」などの批判が近年寄せられるようになり、” 長年親しまれたロゴだが、時代にそぐわないとMLB・球団が判断 ”し、この決定に至ったようだ。”インディアンス”というチーム名自体にも否定的な見解が少なくないようだが、今回はチーム名はそのまま継続するという判断に落ち着いたようだ。

科学的は常に信用に足るか

  科学的な根拠 とか、 科学的な研究結果 などと聞くと、少なくとも日本国内では、多くの人はとりあえず信憑性があるという前提で受け止めようとする傾向があると思う。本来、科学的とは一体どんなことを指す言葉なのか?、ということを何よりもまず考えなければならないのだが、殆どの人はそんなことは意識せず漠然と、そしてほぼ無条件に”科学的=ある程度信憑性がある”と考えるのではないだろうか。  ネット普及によって情報の流通量が増えた結果、まだまだ研究が進んでいないような分野についての論文や調査結果・研究結果などが、あたかも充分に実績が積み重ねられ、科学的に確立した根拠がある話かのように取り上げられる機会が増えたと自分は感じる。勿論そのような情報は全て正確性が薄いのに、あたかも正確さが確立した立証済みの情報として扱われているとは言わない。当然適切な調査と研究に基づいて仮説を証明しているケースもある。だが、内容云々以前に「 〇〇という研究結果を、××研究所が報告 」なんて見出しの記事を見ると、全く知らない研究所の誰かも分からないような研究者による、仮説の段階から全然研究が進んでいないような、最悪単なる個人的な見解に申し訳程度の数値が添えられているような話でも”科学的”という印象を抱き、ある程度の信ぴょう性を漠然と感じてしまう人は決して少なくないのではないだろうか。

謝罪会見と苦しい弁解

 1/8・成人の日、ある振袖販売/レンタル業者が殆どの店舗で突然業務を停止し、予約していた新成人たちが振り回されるという事態が発生し、大きな話題になった。この業者の社長はその後全く姿を見せず、海外に逃げたという噂もあったが、1/26、突如謝罪会見が開かれた。自分は一言一句会見に目を通した訳ではなく、部分的に取り上げたTVニュースや記事を読んだだけだが、彼の主張には全く整合性を感じることが出来なかった。

些細な不正流用でも無視できない理由

 一向に無くならない政治家とカネの問題。不正献金は一時期に比べて下火になったように感じられるが、一般企業では確実に認められない、認められないどころか、発覚すれば一発解雇されてしまうような、明らかに 私的流用としか思えない政務活動費などの使用が後を絶たない 。ここ数年の記憶に残っている案件では、号泣会見で恥の上塗りをした野々村 兵庫県議や、自ら任命した弁護士による調査を”第三者による調査”と言い張った舛添前都知事、チューリップテレビの調査報道で明るみになった、富山市議会に蔓延していた政務活動費の不正使用問題で市議が大量に辞職した件、某女性タレント国会議員との不倫報道の中で政務活動費の架空請求が発覚した橋本 神戸市議、などがあるが他にも枚挙に暇がない。ここで挙げたのは地方議員・政治家ばかりだが、安倍政権でも数年前に大臣が不適切な政治資金の使い方で辞職しており、国政レベルの政治家は問題ないとは全然言えないと、個人的には感じている。

”偏った視点”の例

 昨年・2017年10月の衆院選での圧勝後、 与党側が国会での質問時間配分に「議席数を反映するべきだ」と言い出した 。厳密には衆院選後ではなく、森友加計問題をめぐって7月に開かれた閉会中審査から、それまでの与党2:野党8の質問時間配分の変更を求め始めていたが、この話が本格化したのは11月の臨時国会からだ。何度かこのブログでも触れているように、従来の与党2:野党8という質問時間配分は、現在与党である自民党が野党時代に提案して実現した配分だ。  1/22から2018年の通常国会が始まったが、予算員会の質問時間配分について、またしても自民党は与党5:野党5を要求し、野党がこれに反発し従来通りの与党2:野党8の質問時間配分を求め、最終的に今国会予算委員会の質問時間配分は、与党3:野党7とすることが決まったそうだ。質問時間配分の見直しが提案されることについては何も問題ないだろうが、自民党が野党時代に自ら提案して実現した配分を覆し、現在与党になった自分達に有利になる提案をしていることに関してどう考えているのだろうか。このような姿勢や、先の衆院選では ”すべての子ども”を対象にした幼児教育無償化 を公約に掲げていたのに、選挙が終わった途端に反故にするような具体策を検討し始めたことなどを考えると、現政権与党の言っていることも、話半分で聞いておかなければ騙されてしまうという懸念を感じる。

被害者をお祝い?

 昨日・1/24の国会で代表質問を行った立憲民主党・枝野議員が、質問の冒頭で草津白根山噴火に触れ「被害に遭われた皆さんに心からお祝い申し上げます」と発言したとする見解を一部のまとめサイトなどが掲載し、ツイッターなどでは 百田尚樹氏などがそれを広め 、確実に言っているなどと囃し立てる者が多くいるようだ。懸案の発言は 衆議院のサイト で確認できる。確かにその一文だけを切り取れば、枝野氏の活舌がすこぶる悪く、”お祝い”と言っているようにも聞こえるが、枝野氏は 草津白根山の噴火によって、訓練中の自衛官の方が無くなられた。心から哀悼の意を表します。また、被害に遭われた皆様に、心から”お見舞い”申し上げます。 と述べており、直前の文脈から考えても「お祝い申し上げます」と言っていないことは明白だ。被害者が出て良かったと言いたいなら、心から哀悼の意など表さないだろうし、それ以前に「被害者をお祝い」なんて表現はそもそも不自然だ。一部の者が面白半分でそのようなことを言うことは、枝野氏の活舌が悪かったことも事実だし、仕方がないとは思うが、作家としての実績も多く、NHK経営委員の経験もあるような人が、そんな人達と一緒になって「これはひどい」なんて言っているのを見ると、かなり残念だ。

国会とAI

 「 何度も同じような質問が繰り返される時は人工知能ではじいてほしい 」、自民・小泉進次郎議員が昨日・1/22、こう発言したそうだ。より詳しい発言内容は 朝日新聞が掲載 している。これは、国会の在り方に関する見解の中で示された話だそうで、恐らく与野党の質問時間配分や、一部の野党議員らが似たような内容の質問をしたり、時に必要性の感じられない質問をしたりすることなどを、念頭に置いてこんな事を言ったのだろう。  繰り返される同じ質問をAIによってはじくことが必要なら、質問に対して適切に答えない官僚・閣僚ら政府関係者もはじかれる必要があるだろう。幼稚で稚拙で必要性の低そうな似たような質問は確実に国会の議論の中に存在しているが、同時に質問の内容について適切に答えず、そして答えないだけではなく、関係性の薄い話で時間稼ぎしているようにしか見えない答弁をする官僚・閣僚も少なくない。小泉氏は一応与党議員だから、与党側からの目線で「同じような質問が繰り返される時には人工知能ではじくことも必要ではないか」と言っただけで、彼は、後者のような者も当然AIではじくべきだという感覚も持ち合わせているのかもしれない。しかし、もしそうであるなら、そのように付け加えなければ聞く側は分からないし、少し偏った見解であると言わざるを得ない。

過去に学ばない大雪による混乱

 昨日の午後は前日に予想されていた通りの大雪で、首都圏では交通機関に大きな影響が出た。ターミナル駅では駅から人が溢れんばかりに混雑し、首都高や幹線道路では立ち往生した車を先頭に大渋滞が発生。中には10時間以上も動かない・動けないケースもあったようだ。  今朝のMXテレビ・ モーニングCROSS でも、当然この件をトップニュースとして取り上げていたのだが、MCの堀潤氏は「 当初予想されていたよりも積雪量が多く、混乱が広がった 」というような認識を示していたが、国交省や気象庁は前日から、不要不急の外出は控えるようにとか、大雪が降り始める前に帰宅・移動を促し、予想では昼過ぎから夕方以降は大雪になるという予報が出ていたのだから、帰宅時間帯と降雪のタイミングが重なることや、場合によっては交通機関に影響が出ることが示唆されていたのだから、個人的には”予想外の大雪が原因の混乱”なんて全く感じられなかった。

平昌オリンピック直前に思うこと

 平昌冬季オリンピックの開幕が目前に迫る中、注目を浴びているのは、北朝鮮の参加と韓国との合同チームが実現するかどうかだ。女子アイスホッケーで合同チームの実現がほぼ確定的であるようだが、スイスを始めとした対戦することが決まっている・予想されるチームや韓国代表監督からも、そして韓国の国民からもなどからも批判が噴出している。勿論韓国国内では、同胞との合同チームを好意的に受け止める人もいるようだし、IOCも「平和に寄与する」というような所感を示してもいる。しかしやはり、北朝鮮はオリンピックを都合よく利用している、韓国政府はいいように利用されている、という声の方が大きいように思える。自分は日本国内の報道しか知らないので、韓国国内ではどうなのか、実際のところは分からないし、日本・韓国以外で主にどのように受け止めらているのか詳しくは知らないが、少なくとも自分にはそのように見えている。

”ふがいな”結果

 とあるスポーツ選手がインタビューで「 昨シーズンは、"ふがいな"結果だったので、今年はそうならないように頑張りたい 」と話していた。”ふがいな”と聞こえたのは自分の聞き間違いか?と最初は思った。先日のバルト三国歴訪中、首相が杉原千畝氏の名前を読めなかったのか、知らなかったのか、「杉原ウニャうにゃ」と誤魔化したという話が話題になっており、 リトアニアにある杉原千畝記念館を訪問しました。杉原さんの勇気ある人道的行動を、同じ日本人として、大変誇りに思います。 pic.twitter.com/3WA2uXhrqk ? 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2018年1月14日 そんなことが本当にあるのか?と思い、懸案のこの動画の20秒前後を何度か確認したが、「杉原、あー、さんは」と言葉に詰まっただけかのようにも聞こえるが、自分には、読めなかったか自信がなかったかのどちらかで、誤魔化しているように聞こえた。冒頭のスポーツ選手のインタビューに関しても、聞き間違いか?と思い、3回ほど確認して聞いてみたが、確実に「 ふがいな結果 」と言っていた。恐らく彼は” 不甲斐ない結果 ”と言いたかったのだろう。

パワハラ・セクハラは被害者の落ち度という主張の危険性

 「 新入社員の僕は、上司のセクハラに声をあげていいのかわからなかった。 」BuzzFeed Japanが1/19に掲載したセクハラ・パワハラに関する記事だ。詳細は記事を読んで欲しいが、掻い摘んで説明すると、ある23歳の男性が、半ば強制的に、上司に性風俗の利用に付き合わされたことをきっかけに鬱状態になってしまったという告白だ。さらに、それを人事担当者に相談するも「 そういうこと、あるよな 」などとあしらわれ、父親に相談したら「 その程度の理不尽に耐えられないなら、どこの社会も無理だ 」などと逆に責められ、彼の絶望は余計に深まってしまったそうだ。

政府は米軍に対して弱腰?本気?

 昨年・2017年末、沖縄普天間飛行場の周辺の保育園・小学校で起きた米軍ヘリからの部品落下事故。保育園の件に関しては米軍側が否定的な見解を示しているので、厳密には疑惑だが、小学校の件に関しては米軍側も認めており、その後「 極力、学校の上空を飛ばない 」という旨の対策を行うとしている。しかし、直近だけでも沖縄では米軍機に関する事故が相次いでいることもあり、”極力”とか”出来る限り”のような話では何の解決にもならないという不満を、沖縄県知事・周辺住民などが示していた。  1/19の時事通信の記事・「 米軍ヘリ、普天間小上空を飛行=防衛相が抗議、海兵隊は否定-校庭で避難訓練の日 」によると、1/18、小学校の上空を3機の米軍ヘリが編隊飛行する様子が、同校が設置したカメラに映っていたそうだ。結局のところ、米軍は「それらしい話を並べて、沖縄や日本政府など軽くあしらっておけばよい」と考えているのではないか?と思えてしまう。

元号表記の不便な点

 2019年は平成最後の年になることがほぼ確定している。これまでの方式を踏襲するのであれば、来年の4/30までが平成31年、5/1から新元号の元年ということになるのだろう。だが、この方式は分かり難いので改めるべきだと自分は感じている。平成になる際も1989年の1/7までが昭和64年で、1/8から平成元年になったのだが、元号で今から何年前かを計算する際にややこしくて不便だ。天皇が崩御(来年で言えば退位)した年はまるまる従来の元号最後の年とし、翌年を新元号の元年にするとか、逆に1年未満で終わった旧元号最後の年を消滅させて新元号の元年に改めるか、どちらでもいいが数えやすい方式に変えて欲しい。  特に今回の改元に関しては譲位が行われるという、一天皇一元号とした 一世 一 元の制 となった明治以降の前例を踏襲しない改元でもあるので、一緒にそのような利便性を考慮した制度改正が検討されてもいいのではないか?と自分は感じている。

役所の情報管理能力

 「 年金・水道・電気…転居の手続き、インターネットで一括で 政府が検討 」。朝日新聞が掲載した、転居の際に必要な行政手続きに関する利便性向上の為、政府が” 行政サービスの100%デジタル化 ”を検討し始めた、という記事だ。現在、転居に限らず他の場面の行政手続きも分かり難く煩雑なことが大半で、しかも同じような手続きが重複して必要な場合も少なくなく、市民サービスの向上という意味でも、人権費削減という観点でなく職員の働き方改革的な目線での事務コスト削減という意味でも、改善は確実に必要だ。しかも現政権は、数年前に 携帯電話各社に「料金体系が煩雑で分かり難いので改善しろ」 という旨の意向を示し、改善を促している。そんな話が無かったとしても改善に努めるのは当然だが、そんな話”も”あるのだから、自分たちの足元の行政サービスに関しては、更に一層積極的に改善を目指さなければならない状況だと言えるだろう。

インフルエンザの思い出

 今年もインフルエンザが流行っているらしい。今シーズンは既に100万人以上がインフルエンザで病院を訪れたと複数のメディアで報じられている。個人的な記憶でしかないので、実際どうだったのかは定かでないが自分の記憶では、自分が子供のだった頃は、ここ数年のように大流行が毎年起きるというような状況ではなかったように思う。  10数年前に勤めていた会社で、ある年の12月最初の全体朝礼で、社長が「 インフルエンザが今年も大流行するそうだ。1-3月は期末直前の繁忙期でもあり、急に病欠されると困る。だから予防接種を受けるように 」と言い出した。福利厚生は決して充実した会社ではなかったから、その言葉を聞いた時は、「ああ、やっとこの社長も福利厚生の事を考えてくれるようになったんだ」と感じた。

立場をわきまえられない人と注意できない人

 1/11、トランプ大統領が移民政策に関する上院議員らとの会合の中で、カリブの国・ハイチについて "Shithole"という単語(便所の穴、肥溜め、尻の穴のようなニュアンス) を用いて表現したとして大きな批判を浴びている。ハイチを表現する際に問題の単語を用いたそうだが、前後の文脈上、アフリカ諸国についてもハイチ同様の対処をするべきだという話だったようで、アフリカ諸国からも強い反発が示され、一般市民だけでなく、各国の政府関係者らにも謝罪を求める動きがあるようで、批判が活発化している。  Shitholeという単語をトランプ氏が用いたというのは、民主党の議員が明かした話らしく、トランプ氏は「 ハイチの人たちに対して失礼な発言は一切していない 」と否定している。もしかしたら、実際はShitholeとは別の単語を使用したのに、民主党議員が聞き間違いをしたのかもしれない。しかし、トランプ氏のこれまでの言動を考慮すると、彼の弁解を手放しに信用する気には全くなれない。もしかしたら、彼の言うように実際はShitholeという単語を使わなかったのかもしれないが、同じ様な意味合いの単語を使ったことには違わないのかもしれないとも想像してしまうし、彼が「 失礼な発言は一切していない 」と言っているということは、彼はShitholeを失礼な単語と認識していないだけなのかもしれないなどとも想像してしまう。

ドヌーヴさんらのMetooへの批判に感じたこと

 昨年から世界各国で大きな話題になっている、セクハラ・パワハラに関する#Metooというタグを使った動き。このブログでも日本国内での動きに関して、 12/19の投稿 や 12/25の投稿 で触れた。日本では声を上げたセクハラ被害の告白に対して、セカンドレイプと呼べるような中傷を行う者も少なくないようで、歪んだ状況になっているのかもしれないと感じるが、どちらかと言えば、世界的には被害の告白が行われることによって、状況改善しなければならないという機運が高まっているように見える。  しかし、どんな動きも必ず拡大解釈する者が出てしまうのが人間の性なのか、「え?それもセクハラなの?」と感じるような極端な主張をする者も、少数ではあるが見かけるし、逆にそんな極端な人の主張ばかりに目を奪われ、#Metooの動き全体が言い掛かりとか難癖かのように中傷する者もいる。セクハラ問題・Metooムーブメントに限らず、要領を得ない極端な人というのは、話を複雑にするだけで問題改善を阻害する存在だとつくづく思い知らされる。

日本は人権感覚に欠けた国、と思われかねない発言

 昨年・2017年11月からテレビや新聞・週刊誌、特にワイドショー/スポーツ紙/週刊誌などが北朝鮮関連情勢と並ぶくらい熱心に取り上げている、日馬富士関の暴行に端を発する相撲界の話題。自分は 11/30の投稿 でこの件に触れ「そんなことより、優先して取り上げるべき案件は他にもっとあるだろう」と書いた。それ以来、と言うかそれ以前からだが、日馬富士関の暴行の件にしても、横綱という立場だから一切報道必要なしとは言わないが、それを除けば一般社会でもしばしば起きる暴力沙汰で、被害者と加害者の間で問題解決が図られればよい問題なのに、周辺がどうのこうのと騒ぎ過ぎだし、それ以降の話は、もうただ単に相撲協会内のお家騒動というだけのことで、やれ誰が不倫したとか、交際しているだとかのゴシップネタと大差ない話題としか思えなかったから、一切ネットニュースでも関連記事はクリックしなかったし、テレビでもその話が始まるとチャンネルを変えるかスイッチを切るぐらい、目にする事自体を嫌悪してきた。

動物愛護と食文化の関係

 「 ロブスターは失神させてから調理を、スイスが保護規定定める 」という記事をロイターが1/10に報じた。記事によると、活きたまま熱湯で茹でる調理法を禁止する規則以外にも 甲殻類を氷や氷に漬けて輸送してはならない。水中生物は常に自然と同じ環境で保存しなければならない。甲殻類は失神させてから殺さなければならない。 という規定もあるようだ。昨年・2017年6月にイタリアの最高裁でも「 ロブスターを不当に苦しめることになる 」という理由で似たような判決が下されているらしい。  活け造りや踊り食いなどの文化がある日本では、恐らく同じ様な判決が下されることも、このような法令が定められることも、少なくとも10年くらい先まではあり得ないだろうが、年明けから問題になっている ブラックフェイスの件 のように「日本の文化・事情よりも、世界(=欧米)の判断基準を重視するべき」と考える人が今後更に増えれば、スイスの法令やイタリアの判決を根拠に、日本の食文化は動物愛護の精神に反するなんて話が、将来的には盛り上がらないとも限らないとも思えてしまう。

続・顔黒塗り=人種差別?

 大晦日の日本テレビのバラエティ番組に端を発する、所謂ブラックフェイスに関する話。自分は 1/5の投稿 でもこの話に関する見解を示した。そちらを読んで貰えれば分かるだろうが、問答無用でブラックフェイス=黒人差別と言わんばかりの批判派の考えには賛同できず、「海外の事情なんて気にする必要はなく、どんどん気にせず顔を黒く塗るモノマネをするべきだ!」なんて極端なことは思っていないが、言うなれば容認派とか許容派といったところだろうか。  自分はほぼ毎日、新聞を読むような感覚で ハフポスト に目を通している。自分の知る限り、大手メディアやそれなりに名の知れたネットメディアなどの中では、ハフポストはこの問題を最も積極的に取り上げているように感じられる。1/5の投稿を書いた時点でハフポストは既に2本の記事を掲載し、1/5の投稿に後から追記したように1/6にも1本、そしてその後この投稿を書いている時点で、更に2本の記事を掲載している。それら計5本の記事は、1/6の、 BBCやNYタイムズがこの件について書いた記事の傾向に触れたやや中立的な記事 を除いて、他の4本は全て、ブラックフェイスを行うことに関して、適切でないという論調の批判的な記事だ。

高齢者の運転免許返納義務化論について

 昨日・1/9、群馬県で、85歳の男性が運転する車が、自転車に乗った通学途中の女子高生2人をはねる事故が発生したと、複数のメディアで報じられている。この事故に限らず、高齢者ドライバーによる高速道路などの逆走や、注意力・認知能力低下などが原因と思われる交通事故は、近年日本でも問題になっている。自分は、このような高齢者の事故が報道されるようになった当初は、「事故自体が増えたんじゃなくて、報道される件数が増えただけなのでは?」と思っていたが、どうやら高齢化の進行と共に、このような事故の件数も実際に増えていることは間違いがないようだ。ということは、今後高齢化は更に進むのだろうから、何かしらの効果的な対策が必要なことも間違いなさそうだ。

毎日新聞は、もしかしたら校閲していない?

 大阪・枚方市の中学3年の生徒が、昨年・2017年の4月、同級生にからかわれたことなどを受けて、校舎2階の窓から飛び降り自殺しようとしたが、傍にいた他の生徒が食い止めて未遂に終わった、という事案が発生し、市教委が同級生のいじめが原因だったとして、いじめ防止対策推進法に基づく第三者委員会を設置していた、という件を 毎日新聞が1/8に報じた 。  この記事だけでは、どのような状況だったのかがよく分からず、深刻ないじめだったのか、些細なじゃれ合いだったのに当該生徒が過剰に反応したのかよく分からないが、記事によると、その生徒は自殺未遂後、不登校になっているそうで、もしかしらたバツが悪くて行きたくなくなってしまった可能性もあるのかもしないが、恐らく相応の嫌がらせと呼べる行為が続いていたのだろうと想像する。

一括りにすること

 乙武さんが自身のブログで書いた記事を転載するかたちで、ハフポストが「 『障害者』という個人は存在しない 」という記事を掲載している。乙武さんが書いていることは「 助けたらいいのか、放っておいたらいいのか、励ましたらいいのか、同情したらいいのか。障害者って、よくわからん 」と、障害者にどのように接すればよいかについて困惑する人をしばしば見受けるが、一口に障害者と言っても健常者と同様に、人それぞれに違いがあるのだから1つの答えが当て嵌まるわけがない、というような事だ。  この記事を読んで自分が感じたのは、乙武さんは障害者にフォーカスしてこのような事を書いているが、似たような指摘が必要なケースは他にも多数ある、という事だ。

年末年始の自動車CM

 今年・2018年もやっと今日で1週間。三賀日が終わった頃からテレビも、特に昼間は通常営業に戻りつつある。しかし、5日まで休みという業界の人達は、実質的には6日(土)、7日(日)、8日・成人の日まで連休中で、まだまだ正月休み中なんて人もいるだろう。それが主たる理由ではなく、毎年学生らの冬休みが終わる頃まではゴールデン・プライム帯を中心に特番が多い状態は続いていたような気もするが、兎に角正月が過ぎてもまだまだ特番は多い。深夜帯でもレギュラー放送は来週からという番組は少なくなく、昨夜は、普段は木曜23:00と日曜19:00から放送している アメトーーク が、土曜の深夜にも関わらず放送されていた。  アメトーークはテーマトーク番組で、昨夜のテーマはWRC・世界ラリー選手権だった。昨年・2017シーズンは、トヨタが18年ぶりに復帰、日本メーカーとしても2008年のスバル撤退以来の復帰だ。アメトークを放送しているテレビ朝日では、昨年・WRCの全13戦の開催に合わせて「 世界の走り方 」というWRC応援番組を放送していた。勿論番組のスポンサーにはトヨタがなっており、日本では現在開催がないこともあって、他のモータースポーツよりやや人気の薄いWRCへの注目を、少しでも高める目的で放送されていた番組だったように思う。昨夜のアメトーークは、「世界ラリー in アメトーーク!」と題した、今月開催が予定されている2018年シーズンの開幕戦を踏まえた事前番組的な内容で、アメトーークという人気番組の冠とテーマトークという形式を上手く利用して、WRC初心者の興味を惹こうという思惑を強く感じたし、うまく魅力を紹介していたと自分は感じた。

電子マネーと顔認証

 近年、隣の国・中国では電子マネーの普及が飛躍的に進んでいるという話を、テレビ・新聞・ネットのメディアなどが総じて取り上げている。電子マネーの普及は中国だけでなく北欧などでも進んでいるそうだし、クレジットカード利用率なども含めて考えれば、キャッシュレス化は世界的な潮流で、現金払いがまだまだ主流である日本は、時代に取り残されているという論調で書かれた記事がどのメディアでも主流だ。  日本で現金重視傾向が変わらない理由は、偽札などの不安が低いこと、治安が良いので多額の現金を持ち歩くことへの抵抗感が低いこと、などだと多くの記事で紹介されている。このような理由ならば、寧ろそれは安全な社会であることを誇るべき話で、ネガティブな要因など、どこにもないのでないのか?というのが自分の感覚なのだが、効率やマネーロンダリングなどの不正のし難さなどの観点で考えると、キャッシュレス化が合理的ということで、現金重視をネガティブ視する風潮があるようだ。

顔黒塗り=人種差別?

 バイエ・マクニールさんというアメリカ・ニューヨーク出身の黒人男性が、年末に日本テレビが放送した「 ガキの使い!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時 」の中で、ダウンタウン・浜田雅功さんが、映画「ビバリーヒルズコップ」の中でエディ・マーフィーさんが演じた黒人刑事に扮し、顔を黒塗りにしている画像や、テレビ朝日が放送した「 無人島0円生活 」の中で、よゐこ・濱口優さんが黒塗り姿で出演している画像を添えて、以下のようにブラックフェイスに対する嫌悪感を表明している。   日本は好きだ。13年住んだし、日本に良いことが起きるように祈ってる。2020年オリンピックで黒人アスリートのためにブラックフェイスのドゥーワップをやらかすんじゃないかって真剣に不安だ。いますぐやめろお願いします  #StopBlackfaceJapan #日本でブラックフエイス止めて pic.twitter.com/MKug38kP4f — Baye McNeil (@Locohama) 2017年12月31日  この件はツイッター・ネット上でそれなりに話題になっており、ハフポストは、 マクニールさんへのインタビューを元にした記事 を1/3に、 保育や幼児教育が専門である駒崎弘樹さんがYahoo!ニュース個人に投稿した記事の転載 を1/4に掲載している。マクニールさんへのインタビュー記事が顔の黒塗りを強く嫌悪する論調であるのは当然だが、駒崎さんの記事も同様で、ハフポストが掲載したのは共に顔の黒塗りを嫌悪する内容だ。(その後1/6に、 BBCやNYタイムズがどのように報じたかに注目する形で、やや中立寄りの記事 も掲載した。)

トップ同士が子供のように罵り合う北と米

 トランプ大統領が、北朝鮮の金正恩委員長が1/1の新年の挨拶の中で 「核のボタンは机の上にある」と述べた事(リンク先は朝日新聞の記事 )を受けて、ツイッターで「 自分も核のボタンを持っているが、金正恩のものよりはるかにデカく、より強力でいつでも押せる状態だ 」と投稿した事が話題になっている。実際のツイートは以下の内容だ。 North Korean Leader Kim Jong Un just stated that the “Nuclear Button is on his desk at all times.” Will someone from his depleted and food starved regime please inform him that I too have a Nuclear Button, but it is a much bigger & more powerful one than his, and my Button works! — Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年1月3日 North Korean Leader Kim Jong Un just stated that the “Nuclear Button is on his desk at all times.” Will someone from his depleted and food starved regime please inform him that I too have a Nuclear Button, but it is a much bigger & more powerful one than his, and my Button works!

「キャバ嬢みたい」は失礼?

 とある正月番組を見ていると、男性芸人の司会者が、アシスタントを務めていた20代の女性タレントが着物を着ていたことを踏まえて「 キャバ嬢の成人式みたいだな(笑) 」と発言していた。録画していなかったので詳しく確認できておらず、もしかしたら「 キャバ嬢の初詣みたいだな(笑) 」だったかもしれない。それに対して女性タレントはすかさず「 失礼!(笑) 」と返答していたのだが、この女性タレントもキャバクラ嬢を見下しているように思え、キャバクラ嬢に失礼なコメントをしているように見えた。そして、そのような指摘をせずに「ごめん(笑)」的なやり取りをした男性芸人も、女性タレント同様にキャバ嬢<女性タレントのような見下す感覚を持って「まるでキャバ嬢みたい」と発言したように見えてしまい、とても残念な気分にさせられた。

差別用語の生い立ち

 昨日・ 1/1元旦の投稿 を書きながらあることを思い出した。昨日の投稿は 差別用語についてのハフポストの記事 に、投稿したコメントがFacebookの規約に反するとして削除されたのは納得がいかないという内容だった。削除された顛末は昨日書いた通りなのだが、自分のコメント内容は端折って説明すれば、 差別用語の多くは元々差別的なニュアンスを持たないが、用いる人が込めるニュアンスや、用いる人がそのようなニュアンスを込めなくてもコミュニケーション不全によって、受け手側が差別的なニュアンスを感じてしまうことで、徐々に差別用語化したものだ。だから差別用語に該当するかどうかは人によって感じ方が違う。なので考えが違う者通しが尊重し合って話をする必要がある 」 という趣旨だった。

Facebookの対応備忘録

 このブログでは、社会に対する不満や疑問などネガティブな投稿内容がその大半を占めているので、「1/1・元旦ぐらいはポジティブな事を書こうかな」と考えながらPCを立ち上げ、とりあえずFacebookを開こうとすると、通常ログイン情報をいちいち入力しなくてよい設定になっているのに、何故かIDとパスワードの入力を求められた。「不正アクセスされた形跡でもあったのか?」などと想像しながらパスワードを入力してみると、何やら誰かのFacebookへの報告により自分の投稿した内容が”不適切で削除された”的なことが書いてある。そんな投稿をした覚えがないので、どれが指摘を受けたのかがとても気になり、よく読まないまま”次へ”をクリックした。すると、指摘を受けたのは昨年・2017年の12/21に、ハフポストの記事「 NHKが謝罪した橋爪功の不適切発言とは?「差別用語」になった歴史を振り返る 」へ投稿したコメントのようだった。